あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨遠くを眺めて

最近 真っ青な空に なかなか出逢えません 山の端から生まれた大きな雲が くっつき合って 青空を覆ってしまうから 青空に白い雲の泳ぐ空が 大好きだから…。 ちょっと残念な気持ちになります そんな風に 空ばかりではないけれど 大好き…に 会えないことが増え…

あなたへの手紙✨忘却

過去の出来事は 心の持ち方で 消してしまいたくなったり なければならないと思ったり 同じことなのに 時により 違ったことを思います 過ぎたことを 心の内から 消してしまうことはできないから 浮き上がる記憶は 色を変え その時々に語りかけてきて 様々な想…

あなたへの手紙✨選択

久しぶりに やっとお日様が出て 爽やかな一日 少し冷たくなった秋風に吹かれて ふと 身の回りに心を寄せます 心地よいものが身近にあると 目にするだけでホッとして 何ともいえぬ安らぎに包まれます 反対に ごちゃごちゃしていると 落ち着かなかったりして……

あなたへの手紙✨秋深し

秋雨の音が響いて 思わず本から目を離し 滲んだ外の景色を眺めてみます 雨に濡れた 山茶花の花 まだ 色付く程ではない 黄色味を帯びていく草木の色や 冷たい空気に 一年の終わりが近付いて来たことを 感じる頃となりました 今年 出雲大社で毎年行われる 神在…

あなたへの手紙✨感情

百合科のホトトギスの花が 庭の片隅に咲きだして ホトトギスの花言葉を思い出す 『永遠にあなたのもの』 『秘めたる意志』 夏の終わりから晩秋にかけ ひたむきに咲き続ける姿から こうした花言葉になったのだとか…。 花名の由来は 鳥の不如帰の胸の模様に似…

あなたへの手紙✨一欠片

ある日 目が覚めたら 今迄と全く違う世界に居るような 気がすることが 時々あります 酷く体調を崩した後や 苦しいと感じる体験をした後 初めて行った場所から帰った後 理由が全く思い当たらない…。 そんな時 『あら…?』と 思うことがあるのです それは 物語…

あなたへの手紙✨現れた世界

あなたが其処に居るだけで あなたがこの世界に居る それだけで 心は安堵して 穏やかな気持ちがフツフツと 音を立てて湧いてきます あなたが生きている それだけで あなたの欠片が この世界の一部になって現れて それだけで 心は元気になって 跳ねだしてしま…

あなたへの手紙✨体と心そして思考

後 数日で秋分を迎えるのに 秋晴れは殆ど見られない今日この頃 お元気にお過ごしでしょうか? 空も大地も人の暮らしも 思うようにいくことばかりは ないですけれど 穏やかでありますように…。 *** 人は肉体によって個体を認識し 誰なのか 何者なのかを判…

あなたへの手紙✨同じ空の下

言葉はいらないのかもしれません けれど 伝える為には 言葉しかないと思っていたから 拙いけれど言葉を紡いで 今日 上手くいかなかったことでも 明日何かが変わって 上手くいくかもしれないから 明日の風に吹かれてみようと 言葉にしたり 目に見えないほど …

あなたへの手紙✨今できること

大袈裟なことのようですが ふと 頭に浮かんだ問い…。 『もし今日で世界が終わるなら 最期に 何を食べたいだろう…。』 ・・・最後の晩餐。 なかなか答えは出てこなくて それでも 何かある筈…と 問いの答えを探してみます 年齢からなのか それとも 毎日 テレビ…

あなたへの手紙✨違い

人と人 あらゆるものは どれ一つとっても同じでないのに 比べてしまってたら 窮屈で 無いものばかりが見えてきます どんなに想いを重ねても 人と人は 想いも形も 能力も 意志も思想も 持ち物も 食べるもの 見るものでさえ 全く同じになることはありません 同…

あなたへの手紙✨命の経験

人生の大きな転機に遇うまでは 命を喪うことの意味も 今 恵まれている命のことも 深く考えることは なかったような気がします 身体の中で コトコトと音がして 心臓から血液が送り出されて 幼い日の 眠れない夜などは 枕に付けた耳元で 規則的にコトコトと響…

あなたへの手紙✨明日の風

明日に希望が見えない時には 何も信じられないから 一生懸命努力して 頑張ってしまいます 『頑張ったら上手くいく』 そう 思うから…。 自分の思ったような 明日にしたくて 頑張ってしまいます そんな時 肩の力を抜いて 空を見上げて 『明日は明日の風が吹く…

あなたへの手紙✨守られて

様々なことが同時に起きたり 予想もつかない 自分の許容量を越えた出来事に 遭遇した時には 自己の崩壊を防御する働きが 誰にも自然に 備わっているのかもしれません 思考の停止や 動作の停止 記憶機能の停止…etc. だから 大きな出来事に襲われると そこだけ…

あなたへの手紙✨ 瞳に写る世界

人は人の中に 何を見るのでしょう…。 目の前にいる人 隣にいる人 それから 会いたくても会えない人 会いたくないのに会ってしまう人 不思議な糸に結ばれて 出逢った 幾つもの縁 *** 一つの生を全うする その人生は それほど長くはなくて その日々の中 さ…

あなたへの手紙✨野の花を手に

一つのことに没頭して 一つのことを続けて 一つのことを手渡していく 『棺の中までは持っていけない』 幼い頃によく耳にした言葉 欲張らないように…なのか それとも拘らないように…なのか 戒めるように聞かされて こうして長い年月生きて 親しい人を送る度 …

あなたへの手紙✨眠りの力で

今朝の空は朝焼けの 柔らかなピンク色です 蝉のコーラスの主旋律だった アブラゼミの声は 日に日に小さくなって ツクツクボウシに代わっていきます 日中の暑さが部屋を暖めて 熱帯夜…そんな日もありますが 夜は よく眠れていますか? よく眠れるようになると…

あなたへの手紙✨想う気持ち

恋をして 誰かのことを 世界中の誰よりも 大好きになって 相手のことを想っていたい 心当たりが あるでしょうか…? 止まらずに 止められずに ・・・想えるのは 幸いです 喩えその人が同じように 想いを返してくれなくても 素敵な人に出逢ってしまうと それま…

あなたへの手紙✨長所

一つの出来事が起きた時 たとえそれが どんなに悲惨だったとしても そこに良いことを見つけ フォーカスできるなら それは一つの才能かもしれない 足りないことや 失敗や 上手くいかないことは 絶えず目の前に知らされて 行われ そして 何故か 見えやすい そ…

あなたへの手紙✨雨の降る時に

夕べは満月 けれど 曇り空で 雲が厚くて 残念に思っていましたが それでも日が変わる頃 少しだけ白い光のお月様が顔を出し 逢うことができました 近くには 木星が…。 それから深い眠りに就いて 珍しくグッスリ眠った気がします 朝になって バラバラ音がして …

あなたへの手紙✨心を向けて

小さなものへ 遠くのものへ 見えないものへ 触れられないものへ 想いを寄せるのは 簡単なことでは ないのかもしれません それは 生まれたばかりの命や 地球の裏側に生きる人々 表には現れない心の動き 海深く 土深く在るものも 意識しなければ無いのも同じ …

あなたへの手紙✨祈りの形

両手を開いて 指を伸ばし 胸の前で掌と掌を合わせて ・・・それは 幼い頃から身に付いた祈りの形 手を組んだり 印を結んだり 胸に手を置いたり ひれ伏したり 掌を空に向けたり 祈り方は いろいろ 祈る対象も 祈ることも 各々 そして 祈るか 祈らないかも 自…

あなたへの手紙✨恩

初め 恩は恵みの意味で 神からの恵み 佛からの恵みを 指したらしい…けれど 今では 人の情けや行いを 受けた側が 有難いと思うようなこと へ 意味が変化して 《恩》と言うのだそう そのどちらの意味も含まれた 《恩》を受けたことがない人は いないかもしれな…

あなたへの手紙✨陽だまり

穏やかさは人によって各々で 感じ方も 表し方も違います もしかしたら 自分は穏やかなつもりでも 周りからは そうでなく写ったり 過去の残像のままなら 今は見えていないのかもしれません 穏やかな風景を頭に浮かべる時 水面に風が作る波紋を想像して どのく…

あなたへの手紙✨愛すること

若い日には愛が何かも知らず 愛することがどんなことなのかも 分からずに大きくなって 傲慢に 不遜に 世界を自分の目で見たものだと 大きな勘違いをして そんな思いすら気付かずに 転んだり 傷ついたり 痛んだりして 自分自身の体験や 目の前に見えるもの 食…

あなたへの手紙✨羊と鋼の森

読み返すと 違う本を読むような 全く別のものを見ている感覚…。 本棚に仕舞われている 又は 部屋の隅に積み上げていた 本を 読み返した時の ・・・あの感じです 『いい本』なんて 昔の自分を誉めたくなる時が 時たま 訪れます 今回も…積み上げた本が崩れて …

あなたへの手紙✨雨にも負けず

みんみん蝉の一際大きな鳴き声が 雨降る中で響きます あぶらぜみやじーじー蝉も 小雨になった途端に 一斉に鳴き出して 雨にも負けず…。 宮沢賢治の詩のよう 日照りの暑さにも負けず 思い切り 蝉は蝉の一生を終えていきます *** 人は…。 その蝉の何世代先…

あなたへの手紙✨違う調べ

我が家の周りのお盆は七月で 一月早く訪れます それだから八月の今頃は 違う調子の日常を過ごします 同じ流れの中には居ない ちょっとズレている感じです 昔、お盆には 〇〇をして…。 例えばそれは お盆前に お墓のお掃除や お仏壇のお掃除をして お仏壇の外…

あなたへの手紙✨無い物ねだり

雨が降り続くと 晴れて欲しくて 日照りが続けば 雨が欲しくて 大勢で暮らしていると 一人になりたくて 一人でいると寂しくなって 誰かと居たくなる…。 無い物ねだりは 生きるのに大切で 必要な力かもしれません 生きている世界を より楽しく より心地よく よ…

あなたへの手紙✨カレーライス

我が家のカレーは ルーから作ります でも ここ最近は ほんの時々作るだけ そして 市販のルーで済ませます 自分の為だけに カレーをルーから作るのは ハードルが高めです そんな殆ど作らなくなった カレーを今日はルーから…。 雨降りで涼しくなったのと たっ…