あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙・ささやかな幸せ

声を聞いて安心する

顔を見たらホッとする

幸せな時間

 

日常の中にひとりの時間が増えて、初めは寂しさに圧倒されていました。特に立秋の頃からは季節の移ろいで夜が長くなるせいか、寒さがつのるせいか…。暗闇にひとり佇んでいるような気持ちでした。

今思うと、日常の小さなことがとても大きなことに感じられて不安な時間を過ごしながら「何かをしなければ。私にはやるべき事がある。立ち上がらなければ。」そう突き動かす何かが私の中にいたのです。

 

今は秋。

外には冷たい雨が降っていて

だんだん夜が長くなります。

そして、寒くなります。

 

あれから時間が経ちました。

あの時から何も変わらない。

時を重ねただけです。

 

真っ暗な中にひとりを感じた日々は

いつの間にか去りました。

 

変わらない日常がしっかりと支えてくれる。

それが何より有り難く感じます。

 

寂しさに圧倒されることは無いのです。

気楽さと、静寂に包まれて

周りから押し寄せる荒波にさらわれることもありません。

 

今は、出逢う人々の

声を聞き、顔を見て

幸せを感じます。

 

元気で良かった。

出逢えて良かった。

そう思います。

 

真っ赤な紅葉

黄金色の銀杏

香るキンモクセイ

美しい季節をそのままに感じます。 

 

静かなウキウキする気持ちがささやかな幸せ。そう呼べるのだと感じます。

 

突き動かされた思いは日常の中に

できることは今日の中に

知るべきことは目の前にありました。

佇んでいることも時にはありますが、

立ち上がり歩き始めることもできます。

 

いつか、どこかで 

誰かが怒鳴っているなら、なぜ怒りを感じているかを一緒に考えてみたいと思います。

隣の悲しみに涙している人とは、涙が溢れるのを止めないように隣にいたいと思います。

その人が笑っていたら、一緒に面白がって笑っていたいと思います。

 

その小さな静けさを知らないうちに通りすぎて、出会った誰かと大きな幸せを感じたいと思います。

 

今年の秋の私の妄想💦空想💨

どうか

ささやかな幸せが

あなたに訪れますように。

心からお祈りします。

 

 

mary