あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙・夕焼け


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オレンジ

「夕陽が沈む一瞬  空がオレンジに染まった。

 追いかけてフレームに捕まえる。

 四角い中のオレンジは静かになった 。

 本物は線香花火のまあるい玉のように

     ジリジリとしているのに。

 滲みながら水平線に吸い込まれていく

    オレンジは広がりながら辺りを

    ブワァ~と隅々まで染めていく。」

 

旅先で見た沈む夕陽のオレンジは

追いかけたくなるほど遠くに輝いて

鮮やかで触れてみたかった。

うわぁ~。と言うことしかできなくて

思わずフレームに納めても

映り込んだオレンジは よそよそしくて

平らになって別の顔をしている。

こうして言葉をどんなに沢山並べてみても 

そこで見たオレンジ色を現すことは不可能なんだ。

 

******************** 

 

何かに夢中になった時

追いかけて  掴まえて

手の中にある筈の輝きが

手を開いた瞬間に色褪せてしまうこと。

違ったものに変わったこと。

 

そんなことがあります。

 

オレンジ色が

余りにも鮮やかだったから 

捕まえて自分のものにしようとしたら

捕まえた途端に別の何かに変わってしまう。 

そして

『在る』ものは  そこからどんどん変化して

そのものの形を変えてしまいます。

 

進化かもしれないし

退化かもしれない。 

充足かもしれないけれど

欠けているのかもしれないのです。

 

『こうだろう』そう思ったことの殆どは

呆気なく裏切られてしまいます。

 

見ている側に或る私も  私として変化して

同じにはなりません。

感情も意思も刻々と変化して

永遠の愛などは幻に過ぎないことになるのです。

ただ、一瞬。

本当に大切に思う気持ちを積み重ね

自分のその思いを信じ続けるだけなのです。

 

生きているって

本当に面白い。

 

経験…と、一言では説明できないことなのに

そこに居たら  居るだけで感じられる事がある。

本当は解っていないのかもしれないけれど

分かろうとして察することを許される。

一瞬に立ち合うことが許されたと感じられる

何とも言葉にならない時があるのです。

 

夕陽のオレンジは

遠くで笑っているように沈んでいきました。

もう二度と再び

同じオレンジとは逢えません。

 

オレンジの国

妄想💦❔空想💨❔の世界です。

彼処まで『行きたい。』

そう強く思ってみます。

そう願ったら行けそうな気がしてきます。

 

だから、ここから先は想像のお話し。

 

目を閉じてあのオレンジの中に溶けていく。

 

そこは、生きて肉体を持った私と

肉体を持たないものが一緒に存在する世界。

みんな全てがオレンジ色に染まっている。

滲んで見える世界では小さな人や

もっと小さなものたちがいっぱい居て

漂うように存在している。

 

オレンジが眩し過ぎて

他との境が見えなくて

誰も何処からが自分で

何処までが自分なのか見えていない。

 

時々懐かしい感じがして温かいものに包まれる。

私を見つけたものたちに包み込まれて

暫くそうしていると身体が軽くなってきて

フワフワ飛べるようになっていく。

自由にあちこち飛び回ると  周りは

オレンジ色に染まった美しい穏やかな場所。

 

遠くで話しかけるもの   近くにいるもの

それは透き通って浸透していく。

形が全く解らなくても

何故か誰だか解る。

隣りの誰かが何者かを感じられる。

 

頭の後ろから何かを話しかけられて

声にならない頭の中で会話をする。

笑い声のようにコロコロと声は響くだけ。

 

ずっと居たくなるような

穏やかな緩やかな時間の流れ。

妄想と空想は鮮明に私の中に流れていく。

 

沈む太陽は行ってしまうと思ったのに

行ってしまうのは私の思いの方だった。

夕焼けのオレンジに魅せられて

想像したら  思いは翼にのって

何処までも広がっていく。

 

~~~~~~~~~~🌇~~~~~~~~~~~

 

呆れる人がいっぱい居そうな気がします。

(・o・)妄想❔空想❔のお話しです。

現実の中には存在しない別の世界。

私の頭の中にある世界。

 

そこには会いたい人が居るのです。

その人が幸せそうにしています。

 

想像しているだけですが

本当になると嬉しいことを思います。

 

幸せが

あなたに訪れますように。

想像して嬉しくなるから祈ります。 

同じ空の下から

あなたが笑顔でありますようにと 

祈ります。

 

 mary