あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙・愛すること

源氏の君

源氏物語を読んだのは十代の終わり。

あんなにも激しく儚い恋や愛なんて…。

理解できなかったのを覚えています。

光源氏のように沢山の女性を愛するのも

その人の愛の形なのかもしれないですが

結婚と言う制度には向かない人。

人を好きになる才能を持った人なのかもしれない。 

そんな風に思った気がします。

方や登場する女性たちに対しては

思い焦がれて死んでしまうことがあるものかと

半ば呆れたのを覚えています。

 

肯定することもできず

手にした本を何度も投げ出しかけて、

それでも最後まで読み続けてしまったのは

たぶん古典の大作で

文章の美しさに惹かれたのだと思います。

それなのに

何故か後味の苦さを今でも覚えているのです。

 

実際一度に沢山の人を愛するのは可能かしら?。

そう考えてみるものの

私には未だよく分かりません。

人を深く愛していたら他のものは目に入らない

一途なタイプということでしょうか…。

愛し方は人各々です。

自分に合っている人に出逢えたら

より幸せを感じられるのかもしれません。

 

恋が死に直結する世界を信じられなかった

人を深く愛することも知らずにいた

まだ若い日の話しです。

 

**********❄❄❄**********

人を好きになる気持ち

あれからずいぶん年月を経て

今になって思うのは  それほどに

誰かを思える古の人への憧れです。

 

人を思えることは幸せなことです。

人生を生きている間に「大好き」と言える

自分から好きになれる人に出逢うことは

奇跡です。

恋愛対象の相手だけではなく

素敵な人に出逢えることは

その人の人生を豊かにしていきます。

 

大切に思える相手を人生の中に迎えるには

準備も大切な気がします。

身だしなみに気を配ったり

自分に正直になったり

素敵な人に出逢いたいと強く願ったり

勿論健康な身体や精神も大切です。

上手くいかなかった過去の出逢いを

思い出の箱に入れて鍵をかけるとか

いろいろ工夫して自分自身を準備します。

何より大切なことは

自分が決めて行うこと。のような気がします。

そうして準備が出来上がったら

周囲から見ても《個性》が輝いている筈です。

誰かと間違えられることは無く

見つけ合える気がします。

 

出逢うことは始まりです。

終わることもあるのです。

永久と思える繋がりも 

「初めまして」から始まります。

 

素敵な人に出逢う準備は

いつでも始めて良いのです。

後は、在りのまま居続けること。

輪郭がぼやけてしまうと見つからないので

ご注意ください。

 

遠くに居ても、あなたがあなたらしく

輝いていますように

あなたの幸せを

祈っています。


f:id:hinatamary1113:20180106211841j:image
 

mary