あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙・生き残る為に

ウィルス除去 

植物を守るために行われる薬液散布 

薬物は  もちろん化学物質で

生き物(今回はアブラムシを介在して広がるウィルス)

を無くする目的に使われます。

 

「散布日は洗濯物を外に干さないでください。」

とか

「散布中は窓を閉めてください。」

と、公的機関の放送がながれます。

 

9年前  ある日突然

ウィルスに侵食されて

地域全体の景観から

多くの古木が斬り倒されました。

 

今在る木がこれからウィルスに感染しないため

これ以上感染をひろげないために

今も年間を通して検査が行われ

液剤散布が行われます。

 

庭木7本が生き残る為に薬剤に浸ります。

 
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ふと、まるで関連無いことなのですが

ここ数年の間に目撃した

抗がん剤治療を思い浮かべてしまいます。

生き残る為に行うこと

なのに  危険と紙一重。

生と死と  隣り合わせにいるような

苦しい治療からも病の痛みからも

解放される日が訪れることを願って

行う薬剤投与でした。

 

医療

寿命が長くなった現代では

医療との関わり方の選択が

様々な場面で出てきます。

 

体の自由がきかなくなることも

記憶を失っていくことも

年齢を重ねる中で

いつか必ず起こりうることです。

事故や天災、病でも

一瞬に肉体が限界を迎えて

命を失う場合の外は

肉体のピークを迎えてから

少しずつ機能が低下していきます。

 

機能の衰え  肉体の異変を 

食い止められるならば

医療機関で対処する選択は

恵みとなります。

 

百年の生涯をどう生きるのか…。

還暦(60才)を迎えるのが

大変なことだった少し前までの

くらしの中には考えなかった

大きなテーマを貰った…。

と言うことでしょうか。

 

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ある本の中で

病を得て寝たきりになった人が

何もできなくなった自分の姿を省みて

床に横になっていても

他人の手を患わせていても

“まだ手を合わせて祈ることができるのだ。”

そういった文章を読んだことがありました。

 

与えられている人生の中で

誰かが良いと言う人生を歩くのではなく

“自分が自分を認められるようになる”

人生を生きられるように

日々を見つめるのだと感じます。

 

人の一生に在るべき姿とは

どんな在り方なのでしょう。

 

木々の命を身近に感じ

今在ることに感謝しながら

空も大地も穏やかでありますように。

そう願います。

 

そして、同じ空の下

あなたの幸せをお祈りします。

mary