鳴き声
この春初めて聞く
姿の見えないほととぎすの声に
思わず 微笑んでしまいます。
まだ鳴き初めの たどたどしい歌声
けれど とても通る声で鳴くのです。
遠くで聞こえているのに
ほととぎすとわかります。
知り合うことが嬉しくて
思わず耳を澄まします。
ほととぎすの歌のように 始めたばかりは
なかなか上手くいかないことがあります。
それでも暫く続けていたら
昨日より上手くいくことも。
続けていると なんとか形になっていきます。
いつもその時になると 春が来たと感じるように
会えないと思った誰かから響いてくる声。
聞こえてくると嬉しくなります。
うぐいすのように 通る声で歌を唄うと
誰だか直ぐに分かるのです。
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鳴かないフクロウ
御影石から掘り出されたフクロウ
そのフクロウは鳴きません。
飛ぶこともできません。
会いに来た人が前に立って見つめると
話しかけてくるような気がします。
妄想💦?空想💨?の世界です。
平和を祈るフクロウと
そのままの美しさを讃えるフクロウ。
叡智を語るフクロウはお嫁入りが決まっています。
薄暗いギャラリーで一羽ずつスポットライト
に照らされて静かな時間が流れていました。
フクロウのように
自分を写すもの 造る人の分身のような存在を
生きている時間に残せるのは
幸いなのだと思います。
形は各々違っても 一人一人
できることがあるのかもしれません。
幸せの形が各々違っているように
作品に写す自分の形を探してみたいと思います。
あなたの作品は何ですか?
桜の咲き始めた道を歩きながら
あなたの幸せをお祈りします。
mary