あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙・御社

 

古に触れて

いつか

左甚五郎が遺したと伝えられている

青い龍に出逢いました。

あまりに活き活きして見えました。

彫り物の龍なのに動き出してしまう程…。

らしいのです。

青   金  銀 etc.に輝いて

まるで空を泳いでいるようです。

『動き出すのも仕方がない。』

と言う訳にはいかないらしく

繋がれてしまったそうです。

理書きの立て札の能書きが語っています。

私の妄想💦?空想💨?も膨らみます。 f(^^;

 

魂の吹き込まれたものたちも

始まりは只の物だったのかもしれません。

けれど作るもの   側にあるものの力を借りて

命を得るのかもしれません。

 

そう言えば…。  

筑波の人が石から彫り出す  あのフクロウも

いつか動き出すかもしれない・・・。

なんて  思い出します。

 

古の人の創るもの

命に触れたような気がして

心浮き立つようでした。

 

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 おつかい

神様にお仕えするもののことを眷属と

呼ぶのだそうです。

鳩、烏、狐、牛、狼、犬、猿、鹿etc.

または古木に宿る精霊など

皆  神様にお仕えしているそうなのです。

 

そうして周りを眺めて観ると

動物も植物も大地も

全てのものに命が宿り 

全ては繋がって見えてきます。

妄想💦?も空想💨?も大きく広がっていきます。

 

 社の四方

さて、先ほどの御社の側面へ回ると 

そこでは三猿が迎えてくれました。

日光東照宮の三猿とは様子の違う

こちらでは《お元気三猿》と言うことです。

よく見て  よく聞き  よく話す…猿でした。

 

そのまま建物に沿って真後ろへ回ると

知恵を授けてくれる北辰の梟が一羽。

体は南のお社に向きながら

頭を真後ろの北に向けています。

小さくて周りの色に馴染んでいるので

良く見ないと見つかりません。

本殿の裏側にあたる場所は  梟に守られて

空気が少し張り詰めて  しんとしていました。

 

反対の側面に回ってみると

先ほどの青い龍。

 

そして本殿正面の壁面には

大きな寅と小さな寅が

左右の壁に彫られています。

 

見た人が親子の寅だと直ぐ解ります。

 

《親の心得》

赤子には肌を離すな  幼児には手を離すな

子供には眼を離すな  若者には心を離すな

…そう添え書きに書いてあります。

 

寅の年、寅の日、寅の刻に生まれた

徳川家康公に因んで

寅が数多く彫られていると言うことです。

 

お社の壁に施された彫刻は

思いを込められた生き物たち。

形を通して現在に届く  手紙のようなものだと

ふと、思います。

お参りする人が絶え間なく行き交って

それぞれが受け取っているような気がします。

 

埼玉県秩父市で出逢った小さな奇跡✨✨✨。

 

物も  人も  場所も

感じ取ったら

思った以上に面白いことに繋がっています。

 

その時の中に  起こり始める小さな奇跡✨✨✨

遠くに小鳥の鳴き声が聞こえたら

小さな奇跡✨✨✨の始まりかもしれません。

 

あなたにのもとへ届きますように。

 mary