あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙・命の洗濯

 

来訪者

目の前にのそりのそりと動いていく

猫のような   そうではない 

もっと体が長いもの。

気配を感じて庭を覗くと 

直ぐ目の前を横切るように

ゆっくりと歩いていきます。

 

窓を開けて  確かめようとした瞬間

今までの  のっそりが嘘のような早さで

スルスルと草の上を逃げ去っていきました。

胴の長さといい、足の短さ尻尾の感じ…。

 

あれは  まさしく狸です。

 

久しぶりの来訪に驚きと  懐かしさ

そして  未だ狸の住む自然に恵まれていることに

なんだかほっとしています。

 

脅かしてしまって暫くは来ないかもしれません。

 

雑食の狸にとっては  もしかしたら里が

案外合っているかもしれないから

また  ひょっこり遊びに出て来て

顔を合わせられたら嬉しいな🎵

 

ウフフっと笑ってしまう…。

そんなことを妄想💦?空想💨?しています。

 

突然の思わぬ事に 

心の中を爽やかな風が吹き抜けるようです。

 

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信頼

山が黄緑色の若葉に染まるのも

川の水が流れるのも

あなたが生きていてくれるのも

当たり前に感じます。

それが失われてしまうことなど絶対無いと

漠然と明日を信頼しています。

 

同じ様な朝が来て 

忙しい毎日が繰り返されるけど

毎日が在ると信じられるから 

穏やかに暮らすことができるのかもしれません。

 

朝  目が覚めて  今日が始まる幸せを感じます。

緑の木々の輝きを目にして

古の人のように  今日も佳き日と思います。

 

それは少しだけ  大袈裟

けれど  本当のことです。

 

掃除機を持つ手を動かしながら

綺麗になっていく清々しさが嬉しくて

小さな部屋のあちらこちらを眺めます。

 

積んである本を手に取って  ページをめくって

座りこんで読みふけります。

今必要なことが  きっと書いてあるから…。

 

お花を活けてある花瓶の水を換えながら

今日も咲いていてくれる  また開いていく花が

嬉しくて  ウキウキします。

 

日常にある  何でもないことが

命の洗濯をしてくれます。

大きなイベントも  すごく素敵✨✨。

だけど  此処にある当たり前のような

奇跡✨✨✨の中で

幸せの欠片を掬ってみるのです。

 

あなたの暮らしの中にある  幸せの欠片は

何ですか?

それは  誰かの「ただいま」かもしれません。

美味しい食事なのかもしれません。

それとも…。

 

見つけられますように。

心の洗濯をしてくれるもの。

 

出逢えますように。

幸せの欠片たち。

 

あなたの心が軽くなりますように。

幸せを祈っています。

mary