アクシデント
時々予想外のことが 人生に起こります。
それは人生を変えるような大きな事から
電車を１本乗り過ごすような小さな事まで
日々 次々に起こります。
自分で考えたり想像する世界とは
ちょっと違うことが起きるから
ドキドキしたり
ショックを受けてしまったりするのです。
昨日 玄関のチャイムが鳴ったのは…。
正にそんなことでした。
庭の梅の木がウィルスに感染したお知らせ。
市役所の職員の方は
検査の結果を丁寧に説明していきます。
話は今後の対応へ…。
感染した１本だけでなく
桃１本と梅６本全ての伐採を求められる
とても残念な告知へと進みました。
『ウッ。きたか。』
心の中で呟く正直な気持ち。
梅の木と桃の木の有る風景が
思い出と重なって痛みがやってきます。
ズシンとショックを受けてしまいます。
・・・梅の花は 寒さに耐えて咲く姿が
何とも言えず美しいのです。
心の中に
この美しく健気な花が側に在ったことが
当たり前な 恵まれた毎日に
彩りを与えてくれていたのです。
失うことは
寂しさや哀しみを感じてしまうことですが
それ以上に 今迄恵まれてきたことに
感謝の気持ちがいっぱいに溢れてきます。
私の中に 家族の中に
思い出と共に 梅や桃の木は
ちゃんと生きていくのだろう。
そんな思いに至ります。
人には推し測れないことが起きる時
それは 在るがままに
受け取るしかないのですね。
緑いっぱいのこの里が 在るだけで幸いです。
花咲くものが 居てくれる幸せを感じます。
何かが自分の人生から去っていく
それは 在ったものの大きさを教えてくれる
瞬間なのかもしれません。
掌からこぼれ落ちていくことを数えるよりも
今有るもののことを『有り難かった』
そう、大切に思いやる時間を貰ったのだと
今日は今日有るものに感謝しようと思います。
あなたの今日が
穏やかでありますように。
青い空を見上げて
あなたの幸せをお祈りします。
mary
