あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙*誂え

銀座や浅草を歩くと  着物姿の女性を

よく見かけます。

若い女性から白髪の似合う年齢の女性まで

様々です。

 

各々に 個性的で

お洒落に着こなしているのが美しく 

格好良くて  目を引きます。

 

髪型も工夫して  髪結いに行った感じでなく

自然にまとめていたりします。

ショートヘアーもスッキリとして 

また素敵✨✨です。

 

男性も  花火大会の有る日には

若いカップル(…使いませんか?)が浴衣を着て

寄り添う姿を見ることがあります。

歌舞伎の席にも  貫禄のある男性が素敵な着物を

お召しになっている姿を

よく見かけるような気がします。

 

 

誂え…。

昔は大量生産ということが無かったから

着物は手縫いで  一枚一枚着る人に合った寸法に

縫い上げられました。

背丈  身幅  手の長さ  皆各々に合うように

作られていたのです。

今の規制の着物から考えたら  何と丁寧なこと。

それを誂えと言います。

 

その人の為ピッタリにできたものを誂える。

例えば母が  夫や子供、家族の為に針仕事して

誂えたものに身を包んだら  百人力です。

身を守ってくれるような気がします。

 

他にも  寸法を図って作り付けられた家具や棚

昔はみんな手作りだった…。

また何時作れるか分からないから  丁寧に

大切に扱ったのに違いありません。

 

ものへの愛着が薄れた時代  着るものも

身の回りも  自分の歴史を知っているものは

だんだん無くなって行くのでしょうか?

 

あなたの側には  あなたのことを見守って

側に在り続けるものはありますか。

 

そして  有ったら安心するものや

身に付けると良いことがある。

そんな風に感じるものはありますか?

 

誂える機会は減りましたが 

長く  大切に扱うことならできるのです。

 

守られる程大切に  ものと暮らすのも

素敵✨✨です。

 

 

あなたが素敵✨なものと暮らせますように。

あなたの幸せを

同じ空の下から  お祈りします。

 mary