あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨薄れていく記憶

今の中で夢中に過ごしていると

あっという間に時間が経ちます。

少し前  例えば

1日前は数日前に感じたり

1年前が  もっとずっと遠い

何年も前のことのような気がします。

 

そんな時は  前の記憶が

どんどん薄れていってしまいます。

 

そんな風に感じたことはありませんか?

 

 

次々に起こる出来事が  余りにも充実して

一つ前  そのまた前の出来事が

少しずつ霞んでいく気がするのです。

 

印象深いことはハッキリ浮き上り

そうでないことは記憶の景色が

ぼんやりします。

 

時間をかけて  じっくり足跡を辿るように

手掛かりになるものを拾っていきます。

 

それは  とても興味深い作業です。

 

思い出した時の快感と

思い出せない気持ちの悪さ。

 

その両方の力を借りて

最後まで諦めないで思い出します。

 

思い出したことは 

一つの映像の作品のようになります。

 

まるで生きている証のようです。

 

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自分の限界を越えたような経験をした時

記憶はそこだけ真っ白になります。

 

見えなくなってしまいます。

 

そうやって人の心が壊れないように

守られているのかもしれません。

 

でもね…。

消えた訳ではないのです。

 

喪ったと思った色が 

目の前の世界に戻ってきて

 

感じなくなってしまった味覚が

美味しいと感じられるようになった

 

そんな或る日 

突然に

記憶が甦ってくるのです。

 

心の準備もできなくて

息さえできないような瞬間に出逢います。

 

スライドよりも細かくて

ビデオ程滑らかではない…。

パラパラマンガの映像みたいです。

 

その時なら  もう

思い出して大切にできる…。

そんなサインなのか

それとも記憶の仕組みなのか判りません。

 

でも  今は

失わなくて良かった…。

そんな風に思うのです。

 

辛くて  苦しくて大変なのに…。

不思議です。

 

きっとライブラリーには

全てが収まっていて

『失うことは無い』のだと

伝えに来たのかもしれません。

 

あなたには  そんな記憶がありますか?

記憶の中にいる  あなたが居たから

今  ここに在ることを

思い出してください。

 

梅の花が香る風を感じながら

あなたの幸せをお祈りします。

mary