あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨一章


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限られた時に居て

人の一生は

長いようで  短いような

厳しいようで  温かいような

不思議な時を刻みます。

 

自分の身に起きたことの全ては

 

『今いる場所で 

           命を尽くすために有ったこと』

 

そんな風に思うのも  過去の時に刻まれた

沢山の経験が有ったからです。

 

そして

その経験が  今現れている

全てに繋がっているのだと感じます。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

今  それさえも 

今に生きるのには

不要なものだと知らされて

今日は過去の全てを抱きしめます。

 

愛しくて。 

手放すには勿体ないと思うほど

沢山の過去が甦ります。

 

今  その過去は

美しく温かく輝きます。

 

それでも

今だけを見るのには

複雑になって  重過ぎるから

抱きしめて 

・・・手放します。

 

ほんの少し  勇気を出して

ほんの少し  軽やかに

ほんの少しだけ  捕らわれないで

 

今感じることに集中します。

 

 

それは・・・例えば 

机の上に開かれている

楽しくて堪らない物語を読んでいて

次に始まる

一章のページをめくる時のように…。

 

ワクワクして  知りたくて

読み進めずにはいられない時のように…。 

 

前の章の場面に留まっていたら

見られない 

知らずに終わる物語があることが

知らされているようで

次のページをめくります。

 

幸せの最中なら。

進まずに居たいのに…。

 

それでも 

次の物語に会いに行かずに居られない…。

 

ただその物語の一部として

其の流れに生きることを

選びたくなります。

 

大きな沢山の目の前の世界には

そのくらい集中したくなるのです。

 

『こんな気持ちになるなんて…。』

 

もう十分。

人として

長く生きて来た筈なのに。

 

けれど 

もうそれは過去のこと。

 

今は

既に過去なのです。

 

 

この一瞬を  大切に受け取って

集中したくなったなら

今だけで好いのかもしれません。

 

限られた時に居て

この世界の片隅に生きることが

愛しくて仕方なく思います。

 

この宇宙の一部であることが

有り難くて

仕方ないのです。

 

その全てを 

見て

聞いて

触れて

感じる為に

 

過去の全てを抱きしめて

感謝します。

 

そして

この世界に生まれ落ちた日のように

新鮮な時を刻むことができるなら

過去の全てを  そっと此処に置いて

未来のページを開きます。

 

もしかしたら…。

 

・・・いいえ

 

好いことしか起こらない。

 

今日始まる物語は

自分自身の手の中にあるのですから。

 

それさえ手放さなければ

今この一瞬が輝きだします。

 

それは

体だけでも 

心だけでも 

世界だけでもない

 

調度好い時に在るものとして

其処に在るなら 

共鳴し合うもの…のような輝きです。

 

 

その瞬間に会いたくて…。

 

だから

過去の全てを抱きしめて

そっと置いて行くのです。

 

《それでも  無くなりはしません。》

 

細胞の中に  記憶の中に刻まれて

次の命に渡されて行くのです。

 

そして  この瞬間が始まります。

 

不思議の時の中に居て

限られていると知った

この時を感じます。

 

この時に居て

目の前のあなたに会えたら幸いです。

 

この空の下

あなたの幸せをお祈りします。

mary