モモと過ごす日
新しく始まる日
それは
新しい職場に移る時かもしれない
結婚や 家の引っ越しかもしれない
もしかしたら 長期の入院や
手術を受ける日かもしれない
それとも
誰かとの別れの日かもしれない
はたまた
一年に一度巡ってくる
正月元旦や
誕生日の日が
新たな始まりの日かもしれない…。
今年令和の元号の 一年目を
新たな始まりと
捉えている人は多いだろうから…。
あなたにも 私にも
ピッタリはまる
新しい始まりの
感じがあるのかもしれない。
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新しい始まりは
古いものの終わりの日でもあるのです。
古い…というよりも
これまで大事にしてきたものや
慣れ親しんだ環境から 卒業して
別のものや環境に自分自身を置いてみる…。
そんなことなのかもしれません。
年を重ねる毎に
新しく始めることは億劫になり
環境を変えることにも
抵抗を感じること あるかもしれません。
特に敏感な人には 変化によって
苦しくなったり
生き難いこともあるから…。
でも、全く変わらない
そんなことは有り得なくて
少しずつ変わっている毎日の中で
自分の何かが変わらずにいる
心の奥の輝きが
支えてくれていたら 大丈夫(*^-^*)。
私も新しい始まりの時を迎えて…。
昔読んだ本を
本棚から引っ張り出してみました。
ミヒャエル・エンデの『モモ』という本。
ご存知の方 多いと思います…。
まだ昔、不思議な世界の話はタブーだった頃
すごい勢いで流行って 映画にもなりました。
児童書として出版されて
オレンジの表紙がとても印象的な本です。
我が家の本棚でねむったまま 時間が経って
本の回りは すすけてセピア色に変わり
日本語訳はちょっと古臭く感じます。
だから 初め
読み進めるのに時間が掛かりました。
・・・
主人公のモモは孤児です。
施設から逃げ出して
ある貧しい街の 劇場跡のような場所に
一人で住み始めるところから
お話しは始まります。
そこで 友達ができます。
親友のじじとべっぽ それに子供たち
親切に食べ物を運んでくれる街の人。
みんなモモのところにやって来て
話を聞いてもらいます。
モモは特別人の話を聞くのが上手で
じっと人の話に耳を傾けます。
そして聞いて貰った人は
話ながら 自分で答えを見つけていきます。
ところがある日 灰色の男達が現れて
その穏やかな満ち足りた日常は一変します。
灰色の男達は 人間に時間を節約させ
時間銀行に貯蓄するよう仕向けていきます。
誰も彼もが 時間が足りないと思い込み
灰色の男達に時間を取られていきます。
モモだけは違いました。
持ち前の 話を聞く力で
ある一人の灰色の男から
真実を聞き出してしまいます。
・・・と、始まるお話しですが
読んでいくと
今の現実の世界に共通する出来事が
沢山出てきて驚きます。
何十年も前に書かれている筈なのに…。
お話しの最後には モモの活躍で
人が時間の節約から解放され
ハッピーエンド。
めでたし めでたし
となりますが…。
モモは現実にはいないのです。
今は 私達一人一人が
モモとしての役割を担っているような
気がします。
モモを何故
また読み直そうと思ったのか…。
それも 不思議な感覚。
読まずにはいられませんでした。
今 読んでおかなくてはいけないような
そんな気がしたのです。
新しい始まりは
時々 道に迷います。
だから 地図を広げるように
モモを読んで
モモから学んで進んで行けるように…。
人生にそんな本を何冊か
自分の本棚に閉まって置けるなら
本当に 心強いことです。
読み直す度に 過去の自分に出逢い
未来の自分を主人公に重ね
今の中にお話しを落とし込んで
謎解きをしていく。
素敵な始まり…。
これからが楽しみで仕方ありません。
背中を押してくれるような
ワクワクさせてくれるような
エッセンスを手に入れてみてください。
新しい始まりに乾杯です
(^_^)／▼☆▼＼(^_^)
あなたの幸せをお祈りしています。
mary
