あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨生きる姿は…。

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生き様=死に様

『死に様は  その人の生き様そのものです』

 

数年前に  大切な家族である夫を看取った時

入院した大学病院の病棟の看護師長さんと

 

夫  本人の意志により帰宅して

数日の間お世話になった

在宅看護ステーションの看護師さんから

 

同じ言葉を

別々の形で

遺族の私は告げられたのでした

 

どういった意図をもって

言葉を送ってくださったのか…。

 

それは定かではありません

 

あの時 一人の人間が死を迎えたと言う

動かし難い事実の前にいて

 

身近な家族でさえ

本人の生き様には立ち入れない

 

人の力の及ばないことがあるのだと

知らせようとしてくれていたのかも

しれません

 

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どんなに高齢であっても

 

平均寿命には遥かに及ばない

若い年齢であっても

 

そして  亡くなり方も…。

 

人一人が  この世から居なくなる現実は

周囲へ大きな影響を及ぼして

 

遺された家族は

どんな送り方をしても

納得するのは難しい…のだと思います

 

死を受け入れることさえも(私の場合)

初めは難しかったのですから…。

 

数年の月日を経て  今も尚

納得できることばかりではありません

 

胸に痛みを覚えることも

無くなりはしません

 

ただ  生きているから

新しく気付きを得ることにも出逢います

 

一つ腑に落ちたことを見つけて

頷けたなら  救われるのです

・・・その繰り返し

 

 

そして 

できることも

できなかったことも

その人が生きた様が映し出されたのなら 

 

仕方がなかったのだと

半ば  諦めて…。

 

いいえ…明らかにして

 

亡くなった人の  最期の在り方を

見せて貰ったのだと

今は  思うしかできません

 

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年齢を重ねると  どうしても

人との別れが多くなります

 

そして  送った遺族の心に

割りきれない  哀しみや痛み

様々な想いが湧き上がる…。

 

その姿に触れながら

死に様は生き様…。

その言葉が  よみがえってくるのです

 

身近な大切な人との別れは

人生の中に 

それほど沢山

あるものではないかもしれません

 

それでも  大切な人を喪った時

 

生きている時間を 共に過ごした中の

良いことを思えたら…。

それは幸せなのだと思います。

 

大切な人と素敵な時間が過ごせるように

生きている時間を使えますように…。

 

同じ空の下にいて

あなたの幸せをお祈りします

mary