暗い暗い 真っ黒な新月の夜には
星の光は 月夜の晩より
輝いて届きます
日暮れの空は 黄色から薄紫へ
暗くなるのは 寂しさを誘うけど
そのまま 黄昏時に滑り込み
暗い夜を楽しみましょう
例えば心が 夜のような暗闇の底
哀しみに沈んでいくのなら
恐くなって 大抵はもがいてしまう
それとも 知ってもいない哀しみは
嫌なものだと思い込み
遠ざかりたくなるかもしれない
喜びを受けとるのは簡単で
哀しみは 受けとれず拒んでしまう
嬉しい時には 喜びを
哀しい時には 胸の痛みを
せっかく貰ったものだから
大切に…。
だって
もしかしたら 本当の喜びは
哀しみの中に隠れているかもしれないから
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
光を求め過ぎたなら
影がさすのを赦せずに
真っ暗過ぎてしまったら
光がさすのを信じ切れずに
もて余してしまいます
光も影もこの世界の
大切な一部だと
何処からか知らされて
外の世界を そのままに
自分の内も 有りの侭居られたら
この世界に恵まれた そのままに
何か足さず
何も引かず
そのまま そのまま
そっと壊さず感じます
暗い夜には 暗さに浸り
明るい朝には 光に溶けて
そのまま そのまま居る練習…の途中です
喜びに満たされた 笑顔の人が
目の前に現れたなら
そのままに
哀しみに満たされた 泣き顔の人が
目の前に現れるなら
そのままと
今の中に居られるように…。
夜が明けて
欠け始めている白い月を見上げて
明るくても 暗くても
そのまま感じて
そして 雨でも照っても曇りでも
そのまま受け取って
あなたの幸せをお祈りします
mary
