自分が持っていると思っていた
在るもの全てが不確かで
いつ失ってもおかしくないのだと
気付いたのは 何時だったのだろう…。
天変地異に襲われた あの日
同じ大地の震えを感じ
流れる映像から
瞬く間に命が失われ
美しい景色が消え去っていくのを
目の当たりにして
言い知れない恐怖に襲われ
やり場のない悲しみや
怒りが湧いてきたのは
何故だったのだろう…。
あれから幾度も季節が巡り
景色は変わり
新しい命は生まれていく
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自分の命が今日在ることを
不思議に感じたのは
いつだっただろう…。
愛するものの死や
病で自分の命の危機を感じることや
事故や災害を体験し
在るものが
幻想のように消え去って
今に在る自分の肉体が
生きているのか それとも
死んでいるのか よく分からなくなる
何故 自分が生きているのか
生かされているのだろうか…と
心の中で問い続ける
当たり前の日常が
実は奇跡なのだと
失ってから知らされたとしても
哀しみも 痛みも越えて
いつか 立ち上がり
生かされていく
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愛に包まれた世界の中で
在るべきことが起きているのだと
そう感じるようになっても
人だから…。
悩みながら 迷いながら
躓いたり 転んだり
立ち止まったり
言葉では表せないことを
胸に抱え
不思議がいっぱいの世界を生きていく
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ささやかな喜びを見つけて
明日は きっとやって来て
小さな幸せも あるかもしれない
そうやって一日を無事に終えることに
感謝することを覚えて
心の中の静寂を見つける
一人一人の 命の灯火は
簡単には消えてはいかない
例え 蝕んで
消滅させようとするものが
現れても
それを越えて 生かされていく
変容しながら
あらゆる可能性へ向かっていくのだろう
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全てが不確かだと感じているのは
もしかしたら
今 なのかもしれない
そして この未来には
この世界の始まりのように
国境を超えた命の在り方を
見つけていかれるのかもしれない
遠くにいる人の痛みを感じ
誰かの喜びを共に祝福できる
人なのだから…。
暑くなり始めた季節の中で
あなたの幸せをお祈りします
mary
