濃い霧に阻まれて
ほんの少し先も見えない気がして
正体の分からない何かに襲われそうで
足がすくみそうな時
足下を照らす小さな灯りを
自分の手で点せたら
それは大きな安心に繋がるでしょう
暗闇を恐れずに
居られるようになる…かもしれません
自分の足元や目標を照らすのは
自分の灯す光です
意識を向けた場所には
必ず 光が灯されていくようで
あちらやこちらを
キョロキョロ見回してしまいます
そして 静かな自分が
大地に真っ直ぐ立ったなら
今 此所にいることを実感して
灯りを見つけられる気がします
それは 足元に落ちている
小さな石
野に咲く花
土の中に有るのかもしれません
それから 灯台の明かりのような
行き先を照らす光を見つけるのなら
行きたい場所を想い描いて
灯りが《在る》そう信じてみるのです
それは シンプルに想い浮かべたら
光になって輝き出します
・・・いつも 心の中に
***
自分が落ち込んでいると感じる時
周りを真っ暗に感じるかもしれません
そんな時 静寂の中で
暗闇の中に目をこらし 意識を向けて
光が《ある》ことを信じてみます
自分の光に意識を向けて
共に居られたら 恐いものはないのです
足元の光を見つけ出すまでの 少しの間
遠くの明かりを思い描く 少しの間
立ち止まって
うずくまってもいいのです
暗闇は恐いものではないのです
暗さも自分の一部だから
しんとした
心の奥に触れて
思い浮かぶものと共に居て
それは人かもしれません
それとも場所かもしれません
自分の気持ちなのかもしれません
心が沈んでいく時には
暗さも光も 同じくらい感じます
よく眠って
目覚めた朝の
眩しい光に会うまで
そっと 自分を感じてみます
どこかに探しにいっても
見つからない
自分の中に有る光を
《ある》と 信じるだけなのです
光を灯すのは
誰でもない 自分です
同じ空の下
あなたの幸せをお祈りします
mary