あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨自然の前で

 f:id:hinatamary1113:20200720123811j:image

 

人として生まれて 

その世界で生きることに夢中で

 

人を愛したり

人に愛して欲しかったり

 

人から愛されたり

 

寂しくて  しがみついたり

居たたまれずに  手放したり

 

上手くいかずに  悔やんだりして

 

 

それから 

 

一人  自分を思い出し

 

自然を  自分のように身近かに感じて

人を  自分を写すもののように感じて

 

物事は  途切れずに流れ

物事の  そのままが流れ込んで来て

 

いろいろな人が

いろいろなものが

いろいろなことが

 

在るままに  自分を通り過ぎて行く

いろいろが自分の一部になっていく

 

 

この世界の中で

その世界の一部で

 

自分が

生かされて来て居ることが

 

ぼんやりとした意識の中で

興味深い  可笑しなことに感じるのです

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

大きなものの人として 

一寸にして五分の魂を持つという

虫たちを何匹も殺生して

 

胸が痛さに  ふるえてしまう

 

軒下に足長蜂が

巣を作っているのを見つけて

 

駆除するしかなくなります

 

お風呂場に山のように沢山の

小さな蟻を見つけても

 

駆除するしかなくなって

 

それは  暮らしを守ることなのだけれど

 

そんな時 には

生きること

生かされていることを

考えずには  居られなくなるのです

 

我が身と照らし

合わせたら

 

命の重さは変わらない 

 

その命を

私は葬ってしまいます

 

 

庭に  草が繁っても

 

どの草も命が有って

命を育むものだとして

 

暑さを柔げ  花を付け

香りを漂わせているというのに

 

生かすもの  生かさぬものに

その命を振り分けている

 

人も  自然も何一つ留まらず  

 

やがて  一巡りしていくことを

疑うことはありません

 

「ごめんなさい」

そう言うしかありません

 

この世界は借り物で

たまたま  人に生まれたけれど

 

自分よがりに生きることを

謝り続けていくのです

 

我が儘に  生かされていることに

感謝し続けていくのです

 

恵まれた命だから

そっとそっと大切に

生きてみようと思います

 

この星の  存在に比べたら

儚い人の命の時間

 

美しい自然を愛し

 

そうして  そのまま

生きてみようと思うのです

 

雨は未だ  大地に降り続けているけれど

 

同じ大地の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary