六年の月日は
日にちにすると二千日余り
この六年の時を振り返る大きな節目を迎え
『あ~長かったね。やっと辿り着いたね。』
そう呟いて フフフッと笑います
そうして その間に助けて貰った沢山の人が
心の奥や 脳裏に浮かんでやってきます
振り返ったら 顔が赤くなるように恥ずかしい
隠れてしまいたくなることもあったけれど
そんなことさえ忘れられることはないのです
その時の一つ一つの出来事が有ったから
今此処に この自分で在ることを知って
大切に大切に 想うようになりました
導かれるように出逢った人と過ごした時間
突き動かされるように訪れた場所…etc.
苦い想いも有ったけれど
掛け替えのない宝物が詰まっている時間です
・・・きっとそれは
誰にも同じかもしれません
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あまりにも忙しく動き続けていると
振り返るきっかけは見つからなくて
何か大きなインパクトの有ることでないと
なかなか立ち止まり難いから…。
日々 頭や心の中に浮かんでくるのは
明日の予定と食事のこと…かもしれません
それでも 時には立ち止まって
大きく深呼吸して ボーッとして
何もしない時間の中に有ることで
感じたら…振り返った日々たちが
宝物になって流れ出すのを
見られるかもしれません
日常に宝物が山盛りだったのを思い出すのは
ずっと後になってから…だったとしても
人生が美しいことや
生きることは 宝物に溢れていることを
感じられる日が来るのです
モノクロだった世界が鮮やかに蘇る日が
やって来ます
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今思い出す 二千日余りの時間には
様々な出来事が空に浮かぶ雲のように
煌めいて 霞みながら流れていきます
あの日
《できたこと》《できなかったこと》は
何も 変わらないけれど
それでもそのままに 生きて
掛け替えのない今在ることを感謝できる日が
いつかきっと訪れるのなら…。
生きて…。
《明 日》を迎えることは 素敵なことです
涼しくなった大地には露草が青く光ります
あなたの目にしたものが煌めきますように
同じ大地の片隅で
あなたの幸せをお祈りします
mary