～どちらにしようかな
天の神様の言う通り～
幼い頃 何かに迷う時
節をつけながら唄うように
指を指して呟いていたことを
不思議な気持ちで思い出します
何処から始めて
幾つのものから決めるのか
答えは決まっている筈なのに…。
自分ではないものの力を借りて
背中を押されたかったのかもしれません
もしかしたら 今よりもずっと
幼い心は 欲なく生きて
何かを選ぶ
必要がなかったのか…。
それとも 目に見えない大きな力を
畏れていたのかもしれません
今はもう 幼い頃のように
『どちらにしようか…。』
迷うことは 少なくなりました
自分の欲を
分かるようになったから
それとも 重要な決断を下す機会が
無くなったからかもしれません
いずれにしても
自分の力の及ぶことは少なくて
『なるようになる…。』かもしれません
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季節の変わり目を迎える度に
衣替えをして 次の季節を迎えます
それは 家族と居ても居なくても
変わらずに…。
けれど
大切な人の遺したものは
そのままに
時が止まったままでした
そろそろ 四季とは違う季節を感じて
少しずつ 衣替えをしています
もう 二度と巡らない季節の中で
遺されたものたちが
何処かで ものとして
全うするなら 素敵です
どちらにしようか…と 迷うのは
思い出が 見え隠れしているから
その時は もう少し大切にして
身近に置いて過ごすことにしています
きっとまだ 知らされることが
あるような気がするのです
＊＊＊
迷うのは
決断の時ではないことや
どちらにも 長所短所がよく見えること
自分の欲がよく分からない
自分のことではない部分が多いこと…etc.
様々な理由があるのかもしれません
一つずつ シンプルにして
最後は
どちらが より心地好いかを感じて
それでも迷うなら
『どちらにしようかな…。』と
指を動かしてみるのも
好いのかもしれません
大切なのは
決めた後
決断を疑わず力を尽くすこと
なのかもしれません
人生は長いようで
あっという間に過ぎていきます
迷っている時間を 他のものに注いだら
違った今日が 過ごせるかもしれません
決断が 明日を迎える
勇気に繋がりますように…。
秋風が吹く 大地の片隅で
あなたの幸せをお祈りします
