人として生まれ
人だから 人なりに
今この世界で暮らします
今日と言う この時此処に
人として存在していることが
とても大切なこと…なのだと感じます
心の中や
時には体ごと 命の旅をして
命在る生き物の
一つの形である 人として
今 此所に…。
それだけで
奇跡…のような気がするのです
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どんなに想いが強くても
他の生き物になることはできません
人として 生き終わることしか
できません
他の何ものでない
人に生まれたことを 有り難く頂いて
この世界で創造し 壊し続ける
一つの命であることを
受け入れて
生き物として 命の時を全うします
整えられた思考や暮らしをする中で
不確かで 予測不能な生き物として
人のまま生き切ることは
以外に難しいことかもしれません
それでも 『ちゃんと』とか
『きちん』した対極に
今は いたいと思ってしまう…。
生き物として…。
自由でいたくなるのです
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九月も残り僅かになって
暦から 中秋の名月を見つけます
今年は 神無月の朔日に当たるらしいから
空が晴れて お月様に会えますように…。
願ったりするのです
今 この世界で
美しいものに触れられるのは
生きているから…。
消えて終いたい程 苦しくて
生きているのか 死んでいるのか
それさえも実感の無かった
遠く感じる過去の日々
あの頃は じっと頭を低くして
息を吸って吐いて やっと呼吸して
止まったような時間を眠り続けて…。
あの日には その先の未来に
今日の日を見ることはできなかったのに
生きている
それだけで
今年のお月様を見たいのだと思います
台風の影響で
雨の降る冷たい風を 感じます
不思議なくらい 当たり前のことなのに
有り難くて 愛しくて
堪らなくなるのです
全てが溶け合って
自分の中に在るような
全てに溶けていって
何処にでも在るような
今に置かれる命に
感謝でいっぱいになってしまいます
・・・そんな日も来るのですから
今日一日を過ごします
それから 一日が終わったら
眠りに溶けていって
明日の日を迎えます
その繰り返し…。
楽しいことや 嬉しいことに身を置いて
悲しいことや 苦しいことを過ごします
人という 一つの命に
恵まれたことだから…。
『ありがとうございます』
そう 呟いて
今日の日を過ごします
生きているから…。
せっかくだから
今年の中秋の名月を見られますように…。
抱えた傷がいつか かさぶたになることを
信じられますように…。
秋の日の楽しみ方は 人各々
同じ大地の片隅で
あなたの幸せをお祈りします
mary
