あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨好みのままに…。

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好みは人各々

美しさや  心地好さを感じられるものも

人によって違うのでしょう

 

そして時季により

人も変化して

好みも変わっていくのかもしれません

 

年齢を重ねて来たせいか

格好よく  素敵に感じるものが

変わってきたような気がします

 

それは  諦めではなく

好みです(*^-^*)

 

スタイルや  顔の造りのように

外側の形を変えて行くものに

美や  心地よさを見出し難くなって

 

同じものを見ているのに

その景色の中に見るものが

違っていくような…感じです

 

勿論『美しい』そう  誰もが

感嘆するものへの憧憬はありますが

 

それだけでは物足りない…。

よそよそしく感じて

 

時と共に形を変えない

根源や  深いところに在るものを

無意識の内に求めていたりするのです

 

例えばそれは

骨董商が  本物を見続けて

見続けることで  目が肥える?ように

年を重ねながら自然に  

変化してきたのかもしれません

 

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日本の独特な感性の一つに

詫び錆びと表現されるような 

 

言葉に表すのが非常に難しい

輪郭が曖昧で  趣深い風情というか

華やかさや  鮮やかさとは

反対側に存在する世界観があります

 

ともすると使い古された

味わいまでもが美しさを作り出す

 

影の動きさえ  丸ごと

そのものの  奥深さになるような世界です

 

それを手にする為には  もしかすると

使い捨てのような  現在の暮らし方では

叶わないのかもしれません

 

共に時間を過ごすようなことを 

ずっと  続けなければ得られない

感覚なのかもしれないから

 

闇の漆黒までも奥行きにしてしまうように

全てを親しい友人として 

受け入れていくような  ある種の寛大さが

必要になるのかもしれません

 

・・・前よりずっと

そんな言葉にするのが難しい

得たいの知れないものたちに

惹かれるようになりました

 

サン・テクジュペリの《星の王子さま》にも

『本当に大切なものは目に見えない…。』

キツネの話す  そんな台詞がありますが

 

眼球が写し出す世界には  写らない

けれど  確かに在るものが

いつも  感じられたら素敵です

 

光の当たる隣には

必ず影の差す場所が存在するように

その全てで世界になっていること

忘れないでいられますように…。

 

好みに合わせて  身の回りを

心地好く調えるなら

共に時間を過ごすことから始めます

 

昨日には分からなかった

今日の自分の好みに合うような

一日を過ごせたら  

 

明日はもっと心地好く

暮らせるような気がします

 

紅葉して落葉し  冬支度が始まると

根を深くまで広げ 

春に備える木々のように

 

冷たくなった空気の中で

人の目には見えないけれど

大切なことをして  暮らせますように…。

 

曇り空を見上げて

同じ大地の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary