平和になった この国で
沢山の不具合を抱えた暮らしの中でも
多くの人が 他者を思いやることを
忘れずにいたいと思う
そんな人々が暮らす
この小さいけれど
平和な島国に生まれて
育み 伝え聞く
霊（たましい）の声を
多くの人が感じて 又は想像し
この国の この時代（とき）に
託された種蒔きをして暮らします
一人一人が自分の内に
大切に感じる世界の中で
種を蒔きに来たことを思い出し
一つ一つ 目に見えない種を蒔き
世話をして 育てていくのかもしれません
或る者は 勇気と名付け
或る者は 希望と言って
或る者は 平和と思って育てます
その種は
種蒔きをした人の世界を写して育ち
その種全ては
種蒔きし育てる者と共に在るのです
種を蒔き
種にも自らにも
滋養を与え
また種を見つけては
新しく種蒔きをして暮らします
それが 自らの仕事だと
思い出してしまったから
種蒔きをせずには 居られなくて
そうして自分の内に
揺るぎなく育てたものを
手懸かりにして暮らします
目に見えるものが 有っても
無くても それで好い…。
いつもでなくても
想い浮かんだその時に
愛を注ぐ想いをかけて
命の時を使うだけ
日常の細々を行いながら
誰かの想いに紛れたり
何かをしていて忘れたりして
それでも心の内に種を蒔き
コツコツと育てます
それは 勧めたり
教えられるものとは 少し違って
自然の内に…。
平和と共に在ろうと願い
愛を抱いて暮らしながら
ある日境を越えて 広がって
今在る場所で
種蒔きをして暮らせたら
それだけで…。
知らない内に
種蒔きする人は百を越え
遠くで種蒔きをする人が生まれたりして
全てはこの身の内に備わって
すくすくと種は育っていくのです
まるで 大樹のように
揺るぎなく 深くまで根を広げ
伸びやかに枝を伸ばしていくように
平和の凪も
愛の泉も
希望の光も
目に見えないものだけど
種蒔きをしたら現れて
大きく育ち 必ず頼りになるのです
その種は あなた（わたし）の
内に
想ったら 現れて
蒔く時季を知らせます
木枯らしの吹いた朝
雲一つ無い青空を見上げて
この世界の片隅で
あなたの幸せをお祈りします
mary
