あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨フィールド


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恵まれたもの

 

それは  今の中にある全てでした

 

例えばそれは

わたしの命

それから

この世界に在るもの  全て

 

 

例えばそれは

細菌やミトコンドリア

そして  目に写る

オリオン座のベルトの一つ  ミンタナ星

 

目だけでは見られない

小さなミクロの世界にも

広すぎて全体は見られない

大きなマクロの世界にも

 

思考だけに頼ると分からなくなるような

この世界の全てと  絶え間なく繋がって

 

生かされている

その全てが恵みのような気がします

 

それが  何故わたしの上に恵まれたのか

理由さえ知らされず

 

それが何故  わたしではない

誰かの上に恵まれるのか分からずに

 

『あ~。そうなのだ。』と  頷いて  

そして思い出しているのです

 

『禍福は糾える縄のごとし』そう

《スーホーの白い馬》と 言う本に

出逢った   幼い日

知らされたのだった…。

 

今  身の上に表れた禍福には

次の未来も  これまでの過去も

全てが全部含まれていて

 

もし  今

衝撃を受ける程の出来事に見舞われたなら

同じくらい衝撃的な出来事の反復も

これから  起こりうるかもしれない

 

振り子が同じ幅を移動するように

同じ分だけ  引き戻る力が

働いているのだとしたら…。

 

あれこれと  複雑に

絡まり合っている世界だから

幾つもの条件が重なって

一つの振り子では  ないけれど

 

恵まれるもの

生まれた感情

失ったもの

向けられた思い…etc.

 

それら全ては  相反する方向に引き合って

振り子のように  往ったり来たり

影響し合うのかもしれません 

 

そんな  フィールドに

生まれて  生きていることが

今とても  興味深く感じます

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

耳を澄まして

遠く近くに聞こえる気配

それは  鳥や  小さな獸や虫

それから  物言わぬ植物たち…etc.

 

季節が移って  鳥は住みかを変えて

響く鳴き声の主も違ってきました

 

虫たちはだんだん静かになって

冬を迎える支度中

 

命を終えて逝くものや

命を繋いで行くものたちが 

各々に

凍てつく大地になる前に 

命の支度をしているのです

 

それは  朱や黄色に色を変え

カサコソと音を立てて落ちていく

楓や銀杏  漆の葉にも同じこと

 

フィールドに再び現れ

次の季節を迎える頃には

自在に姿を変化させ 

命を繋いでいるのです

 

小さな自らなど数には入れない

流れの中の一滴として

一瞬の内に形を変えていくように

 

それらと  何等変わりない

人に生まれたこの身にも  一滴

命を与えられていることが

 

不思議で堪らなくなるのです

 

自分の命の不思議は

全てへの神秘となって輝きだします

 

今起こる全てが  興味深いものとして

現れて  消えていくように感じます

 

それは

日常に溢れている疑問の中に紛れていたり

日だまりのサンキャッチャーのように

色を踊らせているのです

 

現れて消えていく…。

 

そして  受け取ったものが

受け取れる  調度好いことだけを残して

直ぐに去って行ってしまいます

 

驚かされて  困らされても

その分  相反する恵みも受け取って

お陰で  深く深く知らされていくのです

 

過去も未来も  この時に含まれていて

そうして  この世界の在るもの全てが

満たされていくような気がします

 

過去も未来も  この時に含まれていて

浮かび上がって表れるのは

ほんの一部なのかもしれません

 

秋の光の中で  恵まれて居るものと

仲良く過ごせますように…。

 

一日の終わりに

夕空のオレンジが見守ってくれた

同じ空の下

あなたの幸せをお祈りします

mary