あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨命の時間


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人は…いいえ。

生き物には  限り有る命の時間が 

恵まれていて

 

命の長さも  各々に

皆  同じではないのでした

 

生まれ方も

生まれる場所も

生まれる時期も

 

育ち方も

育つ環境も

触れ合う人も

 

知らされることも

学ぶことも

 

与えることも

与えられることもetc.

皆  同じではないのでした

 

遠い昔に

何故  今此処に居るのかと

何度も繰り返し問い続けた日

 

生きている時間のその中で

何をする為に在る  命なのかと…。

 

 

特に変わったことの無い日常の

何でも無い景色の中で

ふっ…と  湧き上がって来る想い

 

長生きがしたいとか

生きることが大変だとか

自らの命を想うのとは  少し違う

 

だからと言って 

身近な人が逝ったから  とか

子供たちに繋がる命のことともちょっと違う

 

生きものが  生まれて 

生きて  この世界を去っていく

その限り有る時間の  不思議が

度々  頭をよぎります

 

そして  自らの命を重ね合わせて

今此処に在ることに感謝したくなるのです

 

                        ******

 

肉体が  或る日

何らかの不都合によって維持できなくなって

その理由も様々ですが

そうして  個としての死の瞬間を迎えても

 

霊(たましい)は肉体から解放されるだけ

消滅することはないのだと…。

 

そんなことを  何となく想い描いて

それでも  《わたし》という者として

 

この世界に生きて存在する不思議を

思わずにはいられなくなるのです

 

今日のように穏やかな秋の日には

尚更  当たり前の世界へ想い至ります

 

太陽の柔らかな陽射しが

大地に降り注ぐのを肌で感じて

 

木々や草を揺らして渡る

柔らかな風に吹かれて

 

揺れる木々のざわめきや 鳥の囀ずり

自然の営みに触れながら

 

体は  体で用事をして

心では  物思いに耽ります

 

そんな時には  不思議なことに

手際よく  集中して

目の前のことに向かっていて

 

気が付いたら

用事が終わっていたりするのです

 

『目の前のことに集中する』だけなのに

なるほど…。と  合点します

 

こんな日には 

自分が  この世界に生きていることや

自然の一部であることを

とても  強く感じます

 

                             ****

 

東の山の端から 

旭が玄関に陽射しを注ぎ一日が始まって

 

太陽は  刻々と南の空へ昇っていって 

部屋の中まで明るく照らして 乾かします

 

それから  だんだん地上に近づいて

夕方には西の山に沈んでいきます

 

この一日に居るのだと感じて

胸いっぱい  満たされてしまって

今日の日を終わります

 

今日のことは  今日

終わり…。にして 

眠りに近づいていくのです

 

勿体ない気がして  眠りたくない日にも

体は生き物でメンテナンスが必要だから

横になって休みます

 

明日  心地好い朝を迎える為に  

呼吸を調えて  眠りの中に滑り込みます

 

生き物にとって

眠りも

食事もetc.

無限に有り続ける訳ではないのですから

 

ぐっすり眠れますように…。

そして  素敵な夢を見られますように…。

 

無理せずに自然にいたら

限り有る  命の時間が

とても愛しく感じてきます

 

そうしたら  前よりずっと

この世界が輝いて  愛しくなりました

 

今  生きているから知った愛しさ

明日もこの世界が輝きますように…。

 

木や草が秋色に変わる大地の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary