痛みとか 痒みを感じなくする働きが
脳にはあるのだと聞きました
・・・不思議ですよね
痛みも痒みも 体に起きた不具合や
命の危機を知らせている筈なのに…。
痛みで危険を知るよりも
大事なことが あるのかもしれません
同じ状況でも 脳が判断をして
感じたり 感じないようコントロールする
命を守る働きが備わっているのなら
人間の肉体の
生への探究は測りしれません
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もしかしたら 寒さや暑さに対しても
鈍感になるように 働きかけることが
在るのかもしれないと思います
気温が10度を下回ると
寒さを感じて固まりますが
私事 5~6年前からの数年の間
気温が5度を下回るまで 寒さに
気付かないでいた時期がありました
その時の体温は
とても冷たかったような気がします
家を訪ねて下さった人に驚かれて
初めて暖房を点けることもありました
寒さを感じずに
日暮し 本を読んでいた頃を思い出します
その頃は食事も いつ食べたのか
尋ねられても 思い出せないくらい
食べるのを忘れていたのでした
思い出すと可笑しいですが
それでも 体調に不具合が起こることはなく
今日に至ります
もしかしたら これも自分が壊れない為
普段とは違った体の使い方を
していたのでしょうか…。
脳の働きは 奥深いです
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大きな困難に遭う時や
心に衝撃を受ける時
味覚や視覚へも
変化が起きることがあります
見るものが 色を失って
モノクロの世界
とか
灰色の世界と
表現することがあるように
彩りがなくなってしまうのです
それだからと言って
眼に 病や問題が起きている訳では
ないのです
そして 彩りの無いことにも
気付かないのです
きっと脳が 見えなくていいと
コントロールしているのかもしれません
なんとも不思議…。
そして味覚も同じように
感じなくなることがあります
舌に問題を抱えたり病では無く
砂を噛む…という表現がピッタリで
味がしない 味を忘れたような感じです
食べることの楽しみは 全くなくなり
食事を義務のように感じながら
流し込むように…。
時が経ち 彩りも 味覚も
回復した今 振り返ると
あの時 感覚を鈍くすることで
結果 自分の体も心も壊れないように
調整されていたのかもしれないと思います
複雑で 優秀で
生きるのに貪欲な
そんな 愛すべき自分の体
脳も臓器も それらを作る細胞も
今 全力で肉体を
維持してくれているのです
ずいぶん使って来たけれど
もう少し お世話になって守って貰って
この先も調子よく
働いてくれますように…。
***
科学や医療が進化して
亡くなった後の世界が
遠くなった現在は
重い病や回復の見込みが無い人が
自らの痛みや不安 症状に耐え切れず
手段を探して そして…選びます
その是非も 今のわたしには分からない
想像も難しいことですが
できるなら 自然なままに在ることを
選べたら 幸いです
・・・今 そう感じる自分を
何故か有り難く思います
今日感じる喜びを 楽しめますように…。
冷たい風が 木の葉を落とす
この大地の片隅で
あなたの幸せをお祈りします
mary