あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨感覚

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痛みとか  痒みを感じなくする働きが

脳にはあるのだと聞きました

 

・・・不思議ですよね

痛みも痒みも  体に起きた不具合や

命の危機を知らせている筈なのに…。

 

痛みで危険を知るよりも

大事なことが  あるのかもしれません

 

同じ状況でも  脳が判断をして

感じたり  感じないようコントロールする

命を守る働きが備わっているのなら

 

人間の肉体の

生への探究は測りしれません

 

                            ・*・*・

 

もしかしたら  寒さや暑さに対しても 

鈍感になるように  働きかけることが

在るのかもしれないと思います

 

気温が10度を下回ると

寒さを感じて固まりますが

 

私事  5~6年前からの数年の間

気温が5度を下回るまで 寒さに

気付かないでいた時期がありました

 

その時の体温は

とても冷たかったような気がします

 

家を訪ねて下さった人に驚かれて

初めて暖房を点けることもありました

 

寒さを感じずに

日暮し 本を読んでいた頃を思い出します

 

その頃は食事も  いつ食べたのか

尋ねられても  思い出せないくらい

食べるのを忘れていたのでした

 

思い出すと可笑しいですが

それでも  体調に不具合が起こることはなく

今日に至ります

 

もしかしたら  これも自分が壊れない為

普段とは違った体の使い方を

していたのでしょうか…。

 

脳の働きは  奥深いです

 

・・・・・・・・・*・・・・・・・・・

 

大きな困難に遭う時や

心に衝撃を受ける時

味覚や視覚へも 

変化が起きることがあります

 

見るものが 色を失って

モノクロの世界

とか

灰色の世界と 

表現することがあるように

彩りがなくなってしまうのです

 

それだからと言って

眼に  病や問題が起きている訳では

ないのです

 

そして  彩りの無いことにも

気付かないのです

 

きっと脳が  見えなくていいと

コントロールしているのかもしれません

なんとも不思議…。

 

そして味覚も同じように

感じなくなることがあります

 

舌に問題を抱えたり病では無く

砂を噛む…という表現がピッタリで

味がしない  味を忘れたような感じです

 

食べることの楽しみは  全くなくなり

食事を義務のように感じながら

流し込むように…。

 

時が経ち  彩りも  味覚も

回復した今  振り返ると

 

あの時  感覚を鈍くすることで 

結果  自分の体も心も壊れないように

調整されていたのかもしれないと思います

 

複雑で  優秀で

生きるのに貪欲な

そんな  愛すべき自分の体

 

脳も臓器も  それらを作る細胞も

今  全力で肉体を

維持してくれているのです

 

ずいぶん使って来たけれど

もう少し  お世話になって守って貰って 

 

この先も調子よく 

働いてくれますように…。

 

                             ***

 

科学や医療が進化して

亡くなった後の世界が 

遠くなった現在は

 

重い病や回復の見込みが無い人が

自らの痛みや不安  症状に耐え切れず 

手段を探して  そして…選びます

 

その是非も  今のわたしには分からない 

想像も難しいことですが

 

できるなら  自然なままに在ることを

選べたら  幸いです

 

・・・今  そう感じる自分を

何故か有り難く思います

 

今日感じる喜びを  楽しめますように…。

 

冷たい風が  木の葉を落とす

この大地の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary