片付けは 宝探しのようなもの
あちこちにしまってあった
その時その時の 大切なものに触れ
小さかった子供たちのポケットから
小石や 木の実や
団子虫が出てきた時のように
驚いたり 喜んだりしてしまうのです
家族の一人一人の暮らしの中で
大切だったものたちが
其所には 見え隠れしています
後から見たら『なんで⁉️』なんて
思うものも有るけれど
家族の 過ぎし日の記憶をなぞるには
これ以上ない宝の山なのかもしれません
今のようにデータ化されて
クラウドに保存することのなかった
昔の写真は
プリントされてアルバムに並びます
面白い顔や横向きも有るけれど
笑ったり すましたり
小さな喜びに溢れていて
その日のその人の時間が刻まれて
写り込み 並んでいます
ウフフッと笑いながら
写真には写っていない
若かった自分の影も重ねながら…。
そんな風にしていると
いくら時間が有っても足りないけれど
少しずつ 味わって
『あ～。幸せな人生を頂いた』
なんて 思うばかりです
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片付けは 元気でないとできません
力仕事だから…？
理由は それだけではありません
意識が過去へ行ったり 今に居たり
それから ものの行き先を決めるのに
迷ったりするからです
持ち主の意思に任せて
分別できるなら素敵だけれど
主が居なくなった所在ない物たちを
少しずつ 手放していきます
そうやって 広くなっていく空間に
人 一人の占める居場所の大きさを
今更ですが 身に染みて感じます
そうして
宝探しの時間が終わったら
その後は 軽くなった心と体が
思いのままに 何処へでも
飛んで行かれるのを楽しみにして
それとも 此の場所は
楽しみが尽きないから
小さな喜びを見つけては コツコツと
自分を磨いていくかもしれません
まだまだ途中…。
どちらにしても
シンプルになった暮らしは
思っていた以上に刺激的です
日常の中に在る
ほんの小さなことなのに
とても大きく響きます
その度に 笑ったり
心をふるわせて過ごします
多くの物に隠されている 宝物
前には気付かなかったことまでも
知らされているような気がします
探そうとしたら 何処にでも
宝物は 直ぐに
見つかるのかもしれません
具体的に 無くしたものを探すより
探し物が何なのか
分からないから 楽しくなります
見つけたものが
思いがけないものだとしても
自分や家族
大切な人の一部が含まれて
懐かしいものに触れられる
それだけで…。
そうして 宝物でいっぱいになった心は
欲しいものが無くなって
満たされていきます
大掃除の季節になったから
本格的な寒さが来る前に
身の回りがスッキリしたら素敵です
宝物 みつかりますように…。
大きな風が止んだ 冷えた大地の片隅で
あなたの幸せをお祈りします
mary
