あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨知らない内に


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豆まきが終わり  立春を迎えた大地に

大きな風がやって来ました

 

そんな賑やかな外の世界の音を聞き

冷たい風に吹かれながら

 

知らない内に体調を崩している

母のことを想っています

 

・・・祈りとは

こういうこと…かもしれないと

思ったりするのです

 

それは  決まった言葉やしきたりを

行うのとは  少し違った

心の神聖な場所で  いつもいつも

想うことのような気がしています

 

誰かに頼んで  無事を祈るのも

とても大きなことですが

身近な一人の人として  いつも

大切な人を想うことは 

何より力強いことなのだと感じます

 

                            ***

 

年を重ねると  肉体は変化して

不自由なことが増えていき

それは自然なことだと 

頭では理解できていても

 

今迄できたことが

翌日できなくなることを  一つ一つ

受け入れながら生きるのは

 

高齢化が進む現在では 

誰にも訪れる可能性のある

未来の姿なのかもしれません

 

体が不自由な時

心が自由になっていかれるなら

怖くはないかもしれません

 

きっとそれも

不自由な暮らしの中でしか

分からないことなのだから

 

思い通りにいかないことと

どうやって向き合うのかを

両親の日々の中に見せて貰って

 

自分の年齢の重ね方を

靄のかかる未来の自分に問いかけて

覚悟する…時間を与えられている

そんな気がします

 

無理矢理に型に嵌めたり

理想のままに窮屈に過ごすのは

残念な気がします

 

思いのまま楽しんで

生き切るように…。

 

人様のご迷惑にならないことを

選べる自分で居られるように

 

体の自由がきかなくなっても

祈ることはできるから

いつものように  祈り続けられたなら

幸いに思います

 

何処からかやってくる大きな風が

一歩ずつ春へと誘います

 

この世界は美しい

 

そんなことを感じながら

大切な人の無事を祈って過ごします

 

空も大地も  穏やかでありますように

 

この世界の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary