まあるい地球の上に
人としてこの時に生まれて
命を抱いて生きている
そこに恵まれた 全てと共に…。
目の前に広がる
青空と白い雲 ハロに包まれた太陽
陽の光に照らされたもの全て
遠くに霞む山々の影
枯れたように見える茶色い草木
etc.
全て 整っている訳ではないけれど
それが 目の前に在るものだから
宝物
大切に大切に…。
***
探し物がなくなって
足りないと思っていたことや
在る筈なのに無いと思っていたもの
時々 見えなくなって隠れてしまう
記憶の奥に埋もれて
忘れた頃に必要な時が来て
探し物はエネルギーを使うから
覚えておけるくらいのものと
決まった場所があるだけで
エネルギーや時間は
別の場所へ注げるようになるらしい
ものを減らしながら
そこに空いた場所は
在るものの定位置になっていく
必要なものは
それほど多く無い
目の前に現れて触れられるもの
そして 持てるのは
本当に僅かなのだから
誰かと手を繋ぐ より
誰かを抱き締める より
大切なものは見つからない
今 その人が目の前に居なくても
目の前に現れた時
持ち物でいっぱい過ぎて
通りすぎて行かないように
身軽でも 安心して居られる
自分になれたら好いかもしれない
少しずつ 減らして
増やさないで
探し物を止めてしまう
まだ途中…。
暖かい陽射しを浴びている時には
心の中の 持ち物も
深呼吸して吐き出して
新しい光を吸い込んで
もしかしたら
見つかるかもしれない…。
探していた 幸せの欠片
沢山のものが無くても
きっと 大丈夫
今 此処に
命を抱いて生きているから
全てと共に…。
あんなに冷たかった空気が
太陽の光に暖められて漂っていく
じんわりと次の季節が
満たしていく
この大地の片隅で
あなた幸せをお祈りします
mary