息が白くなる季節
なんとも言えない清々しさを
すっかり忘れていました
強い風に舞う落ち葉のことや
日に日に早まる
つるべ落としの秋の日暮れに
もの悲しさを感じて
センチメンタルになり過ぎて
いたのかもしれません
朝の空気の冷たい感じ
好きだったのを思い出します
霜の降りた土の上を
音立てて歩くのも 好きでした
いつか好きだっものを
ふっと思い出すことありませんか?
空気が澄んで 夜空の星の瞬きを
見たこともない生き物のように
感じることや
霜が降りた草の上がキラキラして
目を離せなくなること
手袋や襟巻きをアクセントにして
ブーツの似合うお洒落をするのも
皆 寒い日の楽しみです
毎日頂く飲みものも
チャイや ホットミルクの出番です
身体が感じる冷たさが
暮らしに彩りを与えていきます
冬支度…。
好きでした
人生に起きる
大きなアクシデントは
大好きな季節にさえ
置き去りにされたような気がして
何に触れても 痛みを感じて
困ってしまいます
それでも 生きていたら
痛みの先に在る場所に
辿り着くこともできるから
一日を過ごして
一週間 、一ヶ月
一年 何時までかは分からない
けれど 大好きだった季節の
大好きなことを 一つ一つ
思い出す日に出逢えます
それは 明日かもしれません
冷たい雨が降りだした
この世界の片隅で
あなたの幸せをお祈りします
mary