あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨結末


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長い物語に出逢ってしまうと

終わりの見えない時間を過ごして

 

夢中になって

読み続けてしまいます

 

何時間も  何日も

本から離れられなくなって

 

お腹が鳴って空腹に気付いて

半ば義務のように

《食べなくては…。》と

食事をしたり

 

真夜中の暗がりに気付いて

《そろそろ寝なきゃ…。》と

床に就いたり

 

それは  生きる為…。

 

体が  心や意志の乗り物で

片割れのようなものだから

丁寧に扱って大切にして

 

体が命を終えてしまうと

食べることはおろか  読むことも

触れることも  話すこともetc.

それまでと同じにはできなくて

 

出来ないことが沢山有るのだと

なんとなく  感じているから

なのかもしれません

 

そうして 本を読みながら

現実の暮らしをして

往ったり来たり過ごして

 

物語の終わりに差し掛かると

決まって  最後の結末を

知りたくなります

 

週間ジャンプや月9のドラマ

みたいな《つづく》は無い

最後まで書かれた物語だから

最後の頁が

読んでみたくなるのです

 

勿論  物語との出逢いが前後して

結末を知ってしまうことも

ありますが…。

 

大抵は読まずに

最後まで辿り着きます

 

一(はじめ)から終りまで

その道のりからしか有り得ない

 

物語を順に読まなければ

受け取れない《大切な何か》が

現れる気がします

 

ハッピーエンドもバットエンドも

知ってしまってから辿るのでは

 

心に響く何かを

受け取りそびれてしまうようで

勿体ない気がしてきます

 

本から

映画から

ドラマからetc.

 

夢中になれるものに出逢って

豊かな時間が流れると

 

現実の世界の出来事を

観察する目も  感じる心も

違っていくような気がします

 

物語の結末を知らないように

人生の結末も知らないまま

 

次の場所へ一歩ずつ

足を置くしかできないのです

 

良くなるのも  そうでないのも

知らないまま

少しだけ先へ足を伸ばして

ワクワクして過ごします

 

結末は知らないけれど

 

長い人生に

波のように襲って来て

静かに去って行く《物語たち》

 

波はいつまで続くのか

それさえ分からなくても

本を  合間合間手にとって

物語と共に過ごします

 

そこに流れる理が

今  必要なことだから…。

 

そうしていたら

現実の中に在る  小さな幸せを

今よりもっと大切に

喜べるような気がします

 

小さな喜びを沢山みつけて

何度も何度も喜べたら

日々  是好日

 

冷たい雨が降った後

暫くは青空が続くのだとか…。

昨日も今日も雨だけど

止まない雨はないのです

 

灰色の空の下

この世界の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary