朝目が覚めて 空が銀色に覆われて
今日と言う日が曇りでも
今日を迎えた喜びは
何にも代えられはしないでしょう
晴れ渡る空に 日の光
そんな 輝く日もきっとある
けれど今日は 今恵まれた
銀色の空の空気の中で
今だけの 喜びを見つけています
二度と無い 曇り空の今日だから
健やかな幸に 感謝して
今日の日を過ごします
音立てて 雨注ぐ空に
潤う日もきっとある
けれど今日 此処に恵まれた
灰色の空の空気の中で
今だけの 静寂に浸ります
再び来ない 曇り空の今日だから
愛だけの塊になって 感謝して
今日と言う日に居るのです
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小高い丘を トントンと
同じリズムで登りながら
雨が落ちないことに合点して
傘要らずだったこと
頷き合って微笑みます
一つ一つが宝物
去ったこと
導かれること
再びの約束のこと
この階段を昇るみたいに 息を切らして
約束の場所へ向かうけれど
辿り着いた場所は まだ途中
見上げた先の滲んだ空が
再び晴れて あるいは雨
風が吹き抜ける日が来たら
今日の日の 曇りの空を
鼻の奥をジンとさせ
思い出すかもしれません
それまでは まだ途中
あれこれを 思うまま
見て聞いて 感じます
曇り空の今日の日は
幸せのかくれんぼ
見つけたら喜んで 解放されて
失したら 鬼になって探します
隠れても 探しても
楽しみは尽きません
雲の間に間に 幸せの宝物
見つかりますように…。
今日の日が曇り空でも
心の中には風が吹き
晴れやかな光が射さしますように…。
ひんやりとした空気に覆われ
静かになった大地の上で
あなたの幸せをお祈りします
mary