あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨担うもの


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暑い日が続きます

数日前に蝉が鳴き始め

最初だから本当に か細い声

 


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草刈りの途中ニーニー蝉を

足元で見つけて

木の上に帰すつもりが

帽子に止まって降りなくて

よく見ると羽根を痛めているのです

 

在るべき場所が木の枝ならと

時間をかけて帰るのを待ちました

 

まだ梅雨ですが

確かに季節は動いています

 

手と足と 各々にお役目を担って

目も耳も鼻も口もetc.

皆やることは違います

 

そうやって役割を頂いて

その役割を懸命に尽くせたら

幸いと 言えるのかもしれません

 

食事の時に口に入るもの

味わうのには

 

香りを嗅いで 彩りを見

歯ごたえや 舌触り

喉越しや 後味などを

この身の全部で楽しんで

 

酸味塩味 苦味甘味辛味

様々に より感じられるなら

どんな食事も豊かになって

 

勿論 作り手の真心も相まって

より有難くなるのかもしれません

 

手のお役目

足のお役目etc.各々に

身の全てが役割を担って

若い頃 当たり前だったことが

今は 本当に有難く感じます

 

歳を重ねることで頂いた

刻々 感謝する山程の種

 

ものを見て

其処に誰かを感じたり

空を眺めて 足元の土を感じたり

 

良い音が出なくなった口笛に

小鳥達が応えてくれて

そんな遊びに来た鳥の運んでくれた

木や草が 何処かで息づいていって

 

例えば春先に 花屋さんの店先で

買うのを躊躇った山椒の木の芽

何処からか運ばれて

庭の片隅に顔を出していたりして

 

毎日が宝箱みたいです

 

キラキラ輝くものは目の前に

欲しいもの必要なものは 今此処に

 

この身の全部を使って

心を向けて受け取って

有り難く頂いて

 

この世界の片隅に

住まわせて貰ったお陰で

 

風が吹いて 其処に花を感じたり

遠くでゴロゴロ鳴り出せば

雷が近いこと 雨がくるのを感じたり

 

土が緑に覆われたら

草刈りの合図だったり

葉が萎れたら

水やりの合図だったり

 

暑くなると生き物は

より早く変化していくみたいだから

 

気持ちを向けて 目を向けて

今日出来ることを出来るだけ

今日のうちに終わらせて

 

焦らずに 欲張らず

程ほどにやってみる

 

お日様や雷様のご機嫌は

その日によって違うから

 

今日見えるものが

明日も見えるとは限らない

今日見つけたものと

明日また逢えるとは限らないから

 

其処に在るのは

命と命

他には何も無いのです

 

次は これ

その次は ここ

そう導いているようで

 

土や風 雨や光が

振り向かせてくれるから

 

それがとても 面白くて

それがとても 楽しくて

生きているこの時が

嬉しくて 愛おしくて仕方ない

 

喜んで 有り難くて

嬉しくて 心地好くて

それは 今までの全てと共に

それは この身の全部と共に開かれて

 

担うお役目を 少しずつ好きになる

目の前の一つから

始まるのかもしれません

 

嫌々でも 触れたら少し理解して

上手く行かなくても 工夫して

出来るまで止めなければ上達して

出来上がったら嬉しくて

 

何度でも繰り返したら 面白くて

知らないうちに自信がついて

当たり前で 大好きになったなら

担ったお役目は果たされた

ことなのかもしれません

 

それも身体有ってのことだから

食べて寝て 清潔に暮らして

大好きが一杯な毎日でありますように

mary