あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨感情

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喜怒哀楽

きっと  人だから感じられる

きっと  人だから溺れそうになる…。

 

哀しみが  心の奥に沁みている

喜びが  音をたてて湧き上がる

怒りがふつふつと腹を熱くする

身体が揺れて 

心がほぐれるような  楽しさに包まれる

 

表現や感じ方  深さは違っても

喜怒哀楽を知る人は多いだろう。

 

この(半世紀を越える)年齢になると

そのどれもが  豊かな経験だと感じて

そのどれもに  尊さを感じてしまう

 

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時が  場所が  全てが

集結された一つの人生を

誰もが  その人として

終わっていく

 

その煌めき

その愛

その力

全ては  

この世界の一部であって

欠けがえのない命なのだ…。

 

 

 

時として

その全てから離れて

心が固く閉ざされて

感情の全てを感じなくなった時

 

人は人の持つ  豊かさとは

違った場所に身を置くのかもしれない

 

 

この世界に身を置いて

呼吸して  身体を動かして

為すべきことを行う為に

崩れ落ちることを防ぐ 

数少ない方法が

無感覚。

 

目に映るものは  全てに色を失って

口にするものは  まるで砂を噛むようで

眠ろうと目を閉じても浮かんでくる

痛みに焼かれる時間が嫌で

身体を使い  頭を使い 

心を動かせるものを探し続ける

 

見つかったものを手掛かりに

小さな発見をして

ただ  その時に身を置いて

 

そこに

喜怒哀楽を感じるセンサーが働くと 

立ち続けられなかった

 

きっと人だから

感情から離れて

大切なものを  守ろうとしていたのだろう

 

・・・いつか時が経ち

固めていた心でなくても

立ち続けられることを

信じられるようになって

 

ある日

本当に  ある時に

目の前に色が戻って

 

その後  暫くして

砂のように感じていた食物から

味を感じられるようになっていった

 

『笑っても大丈夫…。』

そう自分を許すことができて

心地よい場所を

選べるようになっていった

 

そうしたら

自分が嬉しいことが分かっていって

自分を傷つけるものが何かを知って

何に腹を立てていて

心が踊るのはどんなことなのかを

自然に感じられるようになっていった

 

哀しみは  心の奥底に有り続け

いつか分からない時に襲っては来るけれど

もう  固く閉ざさなくても

立ち続けられることを知っているのだ

 

 

喜怒哀楽を感じると

疲れるのは  何故だろう

 

喜怒哀楽を感じると

自分を面白いと思うのは  何故だろう

 

喜怒哀楽を

皆違って感じるのは  何故だろう

 

後どのくらい  喜べるだろう

誰と楽しい時間を過ごせるだろう

 

人だから

生きているから

喜怒哀楽…感情が湧きあがる

 

わたしがわたしとして感じている

ささやかな愛しい感情たち

 

今は  その全てが

愛しくて  堪らない

 

自分の感情を  知っているだろうか

自分の感情を  感じているだろうか

 

自分の感情を  否定しないで

自分の感情を  楽しんでしまったら

この世界全てが  味方に思えてくる

 

人として  生まれて

人と出逢って

人として 

生き抜くことしかないのだから

 

何を感じても  面白がって

味わってしまうだけ

 

感情に  のみこまれないで

感情と共にある

 

自分の内からの感情を

一つ一つ味わえばいい

 

遠い空の下

あなたは  何を感じているだろうか

 

この同じ空の下

あなたが幸せでありますように。

mary