今 あなたの目の前の世界には
どんなものが見えますか？
例えば それは
青い空
それから
白い雲
それとも
大切な宝物
今 居る場所から
見えるものは 何なのでしょう
今度は 瞼を閉じて
しんとした心の中で
見えてくるのは…何でしょう
光の無い 真っ暗な瞼の裏
見えてくるのは…。
例えば
光の残像
思い出の一頁
誰かの横顔
それとも
行ったことの無い 何処か知らない
美しい景色・・・
だったりするのかもしれません
自分の見ているものなのに
知らないことが 一杯あります
今
聞こえているのは どんな音
感じるのは どんな感情…etc.
そうやって
周りの世界に触れていきます
生まれたばかりの子供のように
一つ一つ 初めから
知っていると思い込んでいた
知らない世界を知っていきます
どんなに近くに居る人も
きっと 見ているものは違います
同じものが 同じには
届いていないのかもしれません
同じものを 同じには
受け取っていないのかもしれません
世界は 人の数程 広がっていきます
想いは それの何倍も
人の数以上 存在します
混ざり合っていく世界は
ぼんやり 滲んでしまいます
それも 素敵
けれど もし
あなたが深呼吸できずに居たら
その時は
自分が見ている世界を
見て
知って…。
子供だった頃のように
自分の瞳に見えているものを
見て
感じてみるのも素敵です
想いは 一つではありません
幾つ持っても好いのです
喜怒哀楽だけでない
沢山の感情や 想像をして善いのです
空の色 雲の色
風の音 鳥の声
草の香 カレーの匂い
蕗の薹の味…。
みんな違っていいのです
あなたの感じる幸せも
誰かと同じにはならないから
心の底が くすぐったくなるような
心の奥が 暖かくなるような世界が
広がりますように
この世界の片隅で
あなたの幸せをお祈りします
mary
