椿の花に《椿》と 名を与えたのは
誰なのでしょう
春まだ浅い この時期に咲く
赤や薄桃色や 白の花
生まれた家に育つ頃
首から落ちる花だから
縁起が悪い…そう教えられ
身の回りには無かった花
誰かの感じることだから…。
けれど 迎えて貰ったこの地には
赤い椿が ずっと前から咲いています
艶やかな緑の葉に守られるように
柔かい赤い花弁を開く姿に
幼い日に知らされた
縁起の良し悪しはありません
人の感じは 各々です
春に咲く
梅 桃 桜…。
その名を
誰から貰ったのでしょう
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
人の名も
縁ある人から恵まれて
その名を貰い 謂われや
願いがこめられているのかもしれません
名を貰った その人は
一生 その名と共に生きます
そして
名前を呼んで貰ったら
嬉しくなるかもしれません
名を 知って
自分だと分かって
呼ばれているのだと思うから
名を貰って
名と共に育ってきました
誰かの声が呼ばなくても
自分の名を
自分の声で呼んでみて
今日 命の有ることを
感じてください
確かに あなたが居ることを
あなたの名が記します
呼ばれる度に育っていく
明日の自分を楽しみにして
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
人の名も ものの名も
それと知る為の役割と
もう一つ
名によって 力を受ける
手立てのような気がします
大切にしたら その大切にした分の
力を貰えるように思います
あなたの名前は呼べないけれど
遠くに居ても
あなたの幸せをお祈りします
mary
