レンゲショウマ
山の北斜面に咲く 可憐な花を見に
蒸し暑さの中 ケーブルカーとリフトに乗ります。
実物を見るのは初めてです。
決して華やかではない けれど印象的な
淡い薄紫で 下を向いて咲く花。
花弁のように大きくなった
ガクに守られるように包まれて
濃い紫に縁どられた小さな花が付いています。
山の斜面に群生していても
全然密集している感じがしない
涼やかな花でした。
知らない世界は まだまだ沢山あるのです。
会ったことの無い 古木や花。
見たことの無い景色。
会えるはずの誰かにも これから会える…。
そんなことを感じながら
静かな山に 沢山の観客の一人としてやってきた
今日の日を悦びます。
次の年が在るならば
また会いに来たくなるような
杜の妖精と呼ばれる
レンゲショウマの花と
今日 初めて出会った記念日です。
そんな素敵な記念日を
毎日重ねて悦べたなら
毎日何かの記念日で
悦びの始まりの日になります。
初めてで最後かもしれない出逢い。
見つけてください。
レンゲショウマの可憐な花を思いながら
あなたの幸せをお祈りします。
mary
