あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙・上を向いて


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空を見上げて

周りを見回すと  自分がとても小さく見えて

下を向くと  そのまま顔が上げられない

 

ある日思い切って  空を見上げたら

誰かと繋がっているような気がして

寂しさが和らいだ。

 

哀しくて  哀しくて泣かずに居られない時も

上を向いて  お日様を見上げたら

少しだけ明るい気持ちになっていた。

 

寂しくて  会いたい人を想うとき

上を向いて  星空を見上げたら

星になったあの人が

見守ってくれて居るように思えた。

 

苦しくて  自分を見失ってしまう時

上を向きたいのに向けなくて

誰かに会うのが辛すぎて下を向く。

 

それなら今度は目を閉じて

閉じたまま上を向く

「大丈夫」

そう心の中で呟いた。

本当は大丈夫では無かったし

上を向くのは辛かった。

けれど、上を向いて  空を見る。

 

誰かと目が合うことはない。

空を見上げて歩くだけ。

 

何がそんなに辛いのか

何がそんなに障害なのか

空に向かって聞いてみる。

 

足りないものは何なのか

欲しいものは何なのか

空を見上げて考える。

 

上を向いて  自分の声を聞いてみる。

 

何にそんなに怒っているのか

何がそんなに嫌なのか

上を向いて聞いてみる。

 

自分の中に響く答えを

空を見上げて探してみる。

 

初めは一度

次は二度

一日の中で少しだけ  上を向いて考える。

 

いつか知らないうちに

気付かない程自然のうちに

上を向けるようになっていく。

 

長い時間が要るかもしれない。

誰も解ってはくれないかもしれない。

 

でも、上を向いているだけで

それだけなのに  いつか“大丈夫”

そう言える日がやってくる。

 

試したら…。 

下を向いている長い時間の中に

少しだけ  上を向いてみてください。

空が

お日様が

あなたのことを見つけてくれる。

 

あなたの目に映るものが

空や雲

お日様になった時

あなたの世界は変わります。

 

大事なあなたが

空を見上げて泣く時は

私も同じだったことを

思い出してみてください。

 

大切なあなたが  上を向いて歩くとき

空があなたを見ています。

一人ではないと囁きます。 

 

“上を向く”  そう

自ら決めて見上げた空が

繋がっていることを信じます。

 

あなたの見ている空は

私の見る空と続いています。

ひとりぼっちじゃないのです。

私もあなたを思って

ひとりではないと感じます。

 

上を向いて歩くとき

誰かと繋がっていることを

あなたにそっと伝えます。

 

あなたが居てくれたら

空を見上げて

繋がっていると思えます。

だから私も上を向いて歩きます。

 

mary