本降りになった雨音が賑やかに響きます。
空は明るいのに…。
狐の嫁入り？通り雨？
なくしものが ありますか？
自分の人生から去ってしまうもののことです。
生き物だったり 品物だったり。
自分自身の一部だったり…。
そんなものが ありますか？
去ってしまったとか なくしてしまった
そう気付くまで 時間がかかります。
気付かないまま時間が過ぎて
記憶を辿る事すらできずに
探しものは なくしものに変わります。
そうして見つからないもの
自分から去ってしまうのを諦めるまで
必要なのは…。
時間？
考え方？
見つめ方 ？
気持ちの区切り方？
諦めるまでが モヤモヤ イガイガして
心の中に擦り傷を残していきます。
気付く時
有ると知らずにいて
突然 その存在が無くなるとき
どうしてこんなに ザワザワと
心も身体も揺れるのでしょうか…？
そんなことありませんか？
自分が持っていることを忘れてしまうほど
当たり前に有るものが 形を無くす時
『理不尽に奪われる…。』
そんな思いを抱くことがあります。
なくなるものに意志さえないかもしれないのに
今迄の当たり前の世界を追いかけて
沢山の感情で解らなくなります。
何を失っても 命をなくさなければ
それは一部を失ったことなのだと確認します。
なくなったものを取り戻したり
その場所を埋めるものを探しても
同じものはありません。
スカスカに感じる 空いてしまった場所。
物足りなくて 寂しくて
なかなか慣れることはないのです。
そして いつか
少し距離を置いて見られるようになったら
宝物となって輝きだすのかもしれません。
失ったものが有ったから
違ったものに恵まれるかもしれません。
なくしものをした時
それは
これから訪れる物を迎える
サインかもしれません。
そのサインを受け取れるようになるまでは
ゆっくり涙を流したり
痛みを感じてうずくまって
時間を過ごすかもしれません。
その時間の分だけ
あなたの明日が輝くのだと思います。
mary
