時が経ち 心の中で
傷付いた痛みや 喪った哀しみが
宝物になる…。
それは 真実（ほんとう）のこと
けれど いつまで経っても
心が求め続けて
行き着いた気がしないのです
それは 行き着いたと思った途端
その先に道が在ることを知らされて
また 歩き出さずには
いられなくなる…。
そんなことなのかもしれません
遠くから山の頂きを見つけて
其所まで必至で登って 辿り着いて
『ヤッタ～』と 思う…。
ほんの刹那ホッとして
そうして休んでいたら
いつの間にか霧が晴れて
・・・隠れていた
その先の頂きを見つけてしまって
もう 行かずには居られない…感じです
其所には 留まることも
戻ることもできないのです
そうして 次の宝物
その次へと…。
生きている間 ずっと追い続けて
終わることはないかもしれません
次へ歩き出すのも 辿り着くのも
本当は 簡単ではないから
溜息をつきたくなるけれど
抱いた卵を暖めるように
生まれ出までは
途中で投げ出すことはできなくて
未熟なままの自分のまま
呼吸して磨かれていくのです
まだ途中
心の中のあらゆるものが
宝物に変わるのを見られるのには
もう少し
時間がかかるらしい…。
こんなにも 宝物へ変わる種が
心の中に有ったなんて
驚いてしまいます
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不思議な感じがして
『何なのだろう』と 考える
けれど答えは
いつか その時にならないと
分からない…その繰り返しです
それまでは
自分の心の中に浮かび上がるのを
注意深く 忍耐強く待つしかなくて
誰かに聞いたら
きっと 親切に
教えてくれるのかもしれないけれど
その方が簡単で 早道でも
それは 誰かの答えなのです
心に浮かんで来るものを
隠してしまいたくはないから
自分の心の中に在るものを
一つ一つ丁寧に
よく耳を傾けて よく見て
感じてみるのです
そうしたら 時々ものすごく
幸せな気持ちを
味わってしまいます
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日常の中に
小さな有難いことを見つけて
恵まれていることに目を
耳を そして心を向けていると
有難いことが
増えていくような気がします
一つが二つへ…。
それから四つになって
柔らかい小波のようになって
あらゆるものに流れていって
響き合い 振動して
周りの世界が 美しく輝いていきます
それは お掃除をした後の部屋のよう…。
同じ世界の筈なのに
スッキリとして 清々しくなるから
心まで美しくなっていくようで
嬉しくなります
未熟なまま
この世界に受け入れられて
自分の心を静かにして
この世界を感じます
・・・心の中で
不思議な旅を続けます
そして いつかの涙も
子供の時の苦しさも
見えないものへの畏れも
みんな
宝物に変わりますように…。
久しぶりに 晴れた空を見上げて
同じ世界の片隅で
あなたの幸せをお祈りします
mary
