あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

 

 

今年 二度目の土用の丑の日

今日の暑さは特別です

外に出ると空気の温度の方が

明らかに体温よりも高い気がします

お元気ですか?

 

酷暑の中昨年から始めた暑さ対策は

家の南側に遮光タープを下ろしたり

アップルミントが繁った軒下に水をかけたり

光の恩恵を柔らかくして受け取ります

 

集中力も気力も奪う程 強烈な暑さを

どうしたものかと考えて それから

いつものことをいつものように

いつもより時間がかかることも許容して

一日を過ごしてみます

 

今日の日を過ごせることに感謝して

喜んでこの暑さを頂きましょう

なんて思って笑ってしまいます

 

庭の夏野菜のきゅうりやミニトマトは流石です

この暑さの中 どんどん元気になって

毎日すくすく育って実ります

 

蝉の脱け殻が日に日に増えて

蝉時雨が響きます

 

暦では7日に立秋を迎えますが

今年の夏 暑い日が作るこの星の

美しい景色に触れて今にいます

 

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私たちは地球に生まれて 生きて

宇宙飛行士のような特殊な人以外は

一生をこの星で暮らします

 

肉体という実に興味深い 時に厄介な

自分自身の一部と共に生きるのは

その時々に工夫とエッセンスが必要で

その不思議は その時でなければ

知ることも 考えることもないのです

 

工夫が上手く行くことも

残念な結果に終わることもあるけれど

この世界に起こる 知らされることならば

大切に受け取りたいと思います

 

時の流れの妙である賜物は

百年前に無かったものが 今生まれ

百年後には 存在することは無い

かもしれないものばかり

預かりもので 借もので

 

それでも 記憶には刻まれて

行いも感情etc.も喪うことはないのです

 

自分の世界に産み出される唯一の宝物

誰も知らない筈の大切なもの

 

だから 自分の全てをぞんざいには

扱えなくなるのかもしれません

 

瞼を閉じても浮かぶ景色は美しく

瞳に写るものが美しく在るように

 

それは今の自分が出逢うのに相応しい

自身の鏡のような存在なのだから

出逢う幸いに感謝しかないのです

 

何かの為や何かだからと

物事について語りたくなります

 

けれど 今此処にだけ焦点を当てた時

そこには理由付けをする余地すらなく

唯 行いのみが現れるような気がします

 

それは言葉に写すのは難しいけれど

伝えようとしなければ 伝わらないから

 

「あなたは大切な存在です」と

同時に

「私は大切な存在です」と胸に抱いて

 

今に在ると言うことは 非常に

厳しいことなのかもしれません

そして 今に在る此処に在ることは

何にも代えがたい至福なのかもしれません

 

この星のこの世界の片隅の一部として

完璧でなくても 美しく平和であるように

望むだけ

 

その思いは繋がって

そんな人 そんなこと そんな世界に

結ばれていくような気がします

 

望むなら そのものであるように

愛を望むなら 愛であるようなこと

 

暑い夏の日に 私が描くのは

いつもと違う とても抽象的な世界です

 

今年の夏 あなたは何を想っていますか

mary