あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨有りの侭

f:id:hinatamary1113:20190410132134j:image

人の暮らしは 

気の遠くなるほどの時間をかけて

様々な変化を遂げて営まれてきました。

 

少しでも幸せに  豊かに

苦しみや痛みから遠い方へ

工夫して進化という道を辿ってきたのです。

 

今の暮らしの中でも

少しでも沢山のものを持ち

目に見えて華やかな暮らしを求めます。

 

便利という幻想のもと  電子の力を借り

人の手には余る分野へ進もうと

躍起になります。

 

自分が本当に望んでいるのかもわからすに。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

何も肩書きのないこと…。

今も時々思います。

 

数年前のある日までは…。

大好きな人の側に居て

顔を覗き込んで  目を見つめて

『大好き』そう言っているだけ。

そんな日々で十分幸せだったから

何もいらなかったのです。

 

肩書きも  資格も   贅沢も

何も必要ないくらい大切な時間でした。

 

一つの一生を生きて

そんな人に会えるのは  幸いです。

今は心からそう思います。

 

そんなある時 

思い切り幸せな時にやって来た

突然のお別れだったから 

こういうのを

《晴天の霹靂》というのでしょうか…。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

大きな別れを経験して 

今迄在ったものを喪って

岐路に立った自分には

何も無いような気がしました。

 

自分の九割を

もぎ取られてしまったようで

何をしても実感がなかったのです。

 

一方では  一人の人が命を終えた後始末を

自分の仕事みたいに感じて

手続きやお礼に伺うことを  ただ無心に

『悪いことを残さないように』と

暮らしていたのだと思います。

 

哀しむことも  分かち合うこともない

味気ない毎日は  容赦なく過ぎていきました。

 

味が分からないことに気付いたのも

暫くしてのことでした。

 

色が見えないことに気付いたのも

大分時間が経ってからのことでした。

 

眠らずに  食べることも忘れ

まるで生きることを拒否するような暮らし

なのに  体はとても疲れ知らずでした。

 

ようやく  3年程経って

その頃には 

体が変わっていることに気付きました。

 

今は  味も色も分かります。

 

今はその体と相談して  面白がって

日々を過ごしているのです。

 

毎日  鏡に向かって  

大好きな人に向かってやったみたいに

『大好き』そう言って

この自分でいることに  感謝します。

 

肩書きも  資格も  所属も持たないけれど

そんな自分を思い切り愛して

無いからわかることが沢山あることを

出逢えた人に伝えています。

 

これは  わたしだけのことではなく

きっと  誰かの上にも起こることです。

 

家族や大切な人を喪うこと…。

 

毎日の暮らしは

当たり前のようで  そうではありません。

奇跡のような繰り返しです。

 

だから

 

もし、あなたの隣に好きな人がいたら

目を見つめて  『大好き』そう言って

笑いかけてください。

 

愛は育てるものです。

知らん顔したり  照れたりしているうちに

消えてしまうかもしれません。

 

もし  好きでなくなった人の側にいたら

自分から微笑みや優しい言葉を

贈れたら素敵✨です。

 

そうでなくても

初めて会った人に接するように 

距離を置いて  他人のように丁寧に…。

相手も自分も

痛めつけずにいられたら素敵✨です。

 

そして贈ったら 

どこからか贈ったものが戻ってきます。

 

同じものしか返っては来ないから…。

用心深く  自分の行いと思考を見守って

プレゼントして貰いたいことをするのです。

 

 

だから  好いことしか思わない。

普通の幸せな時間を大切に…。

 

肩書きも  資格も  所属も無いから

できることがある。

そんな風に生きることができること

実験中です。

 

そして  出逢った誰かの幸せを祈ります。

この空の下

あなたが幸せでありますように…。

mary