あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨できること

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遠くに逝っても…。

 

大切な人が  この世を去ることは

できれば考えたくはないことでした

 

最期の時まで  私には

希望しかなかったから…。

 

夫を亡くした時

7ヶ月の闘病する時間がありました

 

看護してくださったり

関わってくださる皆様は

とても心優しい方ばかりでしたが

 

その方々に  そして医師に

最期の時の説明を  何度もされたのに

 

まるで他人事のように聞いていたのです

 

理性では 

硬直が始まっている身体に触れ

いつ最期を迎えてもおかしくないと

分かっていました

 

でも…。

最後だとは 

どうしても  思えなかったのです

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

自分のことも…。

まさか自分が…

そう 命の危機は誰かのもので

自分には関係無いことだと

思い込んでいました

 

あの時までは

 

そして  私の世界は

少しずつ変わっていきました

 

夫が亡くなったばかりの頃は

死とは何なのか

生きるとはどういうことなのかを

知りたくて

 

仏教の本を読み

般若心経の写経をし

 

一日を  送りました

 

曹洞宗菩提寺に送って頂いたので

忌明けの法要やお墓を建てたり

家に仏壇をお迎えすることをしながら

 

一つ一つ  人がなくなることを

私なりに知っていきました

 

それは  今も変わりません

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

生きているこの世界のことも

まだまだ  分からないことばかり

 

人の死が  どんなものかは

やっぱり分からないままなのです

 

けれど  夫を看取った時に感じた

《最後ではない》と  いう感覚は

もしかしたら  確かなのかもしれないと

思うようになりました

 

それは  肉体が寿命を迎えて

〇〇さんとしての一生を終えても

霊(たましい)は生き続ける…。

 

そんな感じです

 

朽ちていく肉体を離れて

霊(たましい)は解放されるだけ

(・・・目には見えないのですが…。)

だと  感じるようになりました

 

それは  今も

夫を  いつも身近に感じているからです

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

現実に生きている

この世界では

 

人や自然や物質が

目に見えて  触れられるでしょう

 

いつも在ったその場所に 

居ない…居なくなった

無くなった…失ったものは

 

確かに  ついさっきまで在ったもの

なのに  そこに見えなくて 

触れられなくなることは

 

とても苦しいことです

 

多くの人が  旅立たれ

遺されたそれ以上の多くの人が

痛みや  喪失や  悔恨  苦しみの中で

今を過ごされていらっしゃる…。

 

その大きな困難をお察しします

亡くなられた皆様に

ご冥福をお祈りいたします

遺された多くの皆様に

お悔やみを申します

 

・・・・・

遺された人は

それでも  生きなくてはなりません

 

もし  隣の場所に在った世界を

失ってしまったなら

 

大切な人が

あなたの胸の中に居ることを

思い出してください

 

誰かの中にも

大切な人が  生き続けていることを

忘れないでください

 

初めは  辛く苦しいと思います

哀しくて

死を近くに感じるかもしれません

 

それでも 

あなたが

生かされていることを 

信じて  明日を迎えてください

 

この大きな痛みの中で

それでも  生きていること

お察しします

 

いつか  今日の日を大切に思えたら…。

 

この同じ大地の上から

 

あなたの幸せをお祈りしています

mary