あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨救われること

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生きていて 

身近な人の死を迎えること

 

それから 

離れて暮らしている親しい人の

訃報が届いて  送りに立ち合うこと

 

どちらも  慣れることはないだろうと

思います

 

この先  化学や医療の進歩によって

想像を越える長い間

生きることが許されたとしても

 

終わりの無い肉体ができることは

無いような気がします

 

戦国時代に織田信長

人生五十年と吟ったけれど

 

令和には  その倍

百年の寿命を生きる時代になって

 

何をして生きるのでしょう…。

 

 

東京では殆どが七月に

お盆を終えておりますが

 

お盆は

亡くなった大切な人の人生に触れ

 

遺された此方の人が

元気に暮らしていることをしらせる

大切な行事のような気がします

 

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大きな哀しみ

 

愛する人を亡くした時や

大切なものを失ってしまった時

 

取り戻すことのできない

哀しみを経験することが

人生には  幾度となく起こります

 

それは  深く関わる人が

人生にいる…という

 

恵まれた哀しみなのだと

思うようになりました

 

 

自分が誰かを 

大切に思うことができるという

大きな事実が

そこにはあると気付くのです

 

形式や

お付き合い

とは  少し違う 

 

この世界の七七億人の人の中で

たった半世紀程の間に巡り会え

ふれあえた霊(たましい)との別れは

 

哀しみや痛みやetc.

沢山の想いを生み出して

 

暫しの間  心を占領するかもしれません

 

それほど  肉体のなくなる瞬間に

触れることは大きなことで

不思議を感じてしまいます

 

肉体の命を喪うこと…それは

 

生かされている側からは  まだ

確かには  分からないことばかりなのです

 

 

どんなに恵まれた人間関係が

生まれた時から用意されていても

・・・自分が大切に感じなければ

無いのと同じです

 

どんな苦境に身を置いていても

・・・大切に思うものの存在を自覚するなら 

豊かな人間関係を恵まれている

といえるのかもしれません

 

各々の  心の在り方次第です

 

                             ******

 

人生のある時に  別れを経験して

 

生きている側の 

喪失や後悔やetc.

様々に混じり合った感情は

 

時間が流れることによって

少しずつ変化していくように思います

 

周りの世界が変わったように

その影響を受けて 

自分の内側も

同じでは居られないのかもしれません

 

遺していったものたちも

時と共に色褪せて 

 

あるものは形を変え

あるものは朽ちていきます

 

遺された人々も

その人の時を生きるように

年齢を重ねていきます

 

大切な存在を

忘れることは無いけれど 

 

心の中で熟成されていくように

 

沢山の気付きやギフトへと変化して

想い方や  想いは柔らかくなっていきました

 

それも  きっと人各々

なのかもしれません

 

喪ったものに対する自分の中の想いさえ 

思い通りにならないのですから…。

 

救われるのは…。

生きている者が想いを寄せることで

亡くなった人の力になれる…かもしれない

ということです

 

リアルにふれあえた人たちも

皆  この世界を去っていきます

 

思い出してくれる人が

だんだんいなくなるのです

 

それでも  

自分の中に息づく先祖を想うと 

顔も名前も知らないけれど

 

全てが繋げてくれて在る命だと

感じることはできるから

 

一年に一度のお盆に

『ご先祖様』そう言って手を合わせ

想うだけで  先祖の

力になるのかもしれません

 

できることが有るのは  幸いです

 

生きているから

できることに恵まれます

 

暑い毎日ですが

暑い日だから  楽しめることを探して

 

蝉の合唱に耳を澄ませます

 

暖まった大地の上で

いつもの場所から

あなたの幸せをお祈りします

mary