目を閉じて 過去の世界へ
素敵な思い出が沢山顔を出して
その時の幸せが どれ程大きな
大切なものだったのか
知らせてくれます
手で触れたり
温もりを感じたりは
できないけれど
そこに 確かに在った
あらゆるものを感じて
感謝の気持ち
いっぱいになって
それから一抹の寂しさや
痛みetc.が
涙になって流れたりします
暫く思い出の中で過ごしたら
また 今の中に帰ってきて
そしてまた 日常を暮らします
生きている…と
過去にも今にも 未来にも
住むことができるから
生きていく…と
想いが変わっていくのです
激しかった憤りは
柔らかな 許しに
苦しかった後悔は
静かな諦めに
空っぽな不安は
揺るがない安らぎへ…etc.etc.
何かに包まれて
繭の中にいるように
そして 変わっていくのです
想いも 身体も
考えも 気分もみんな
繭の中で成熟して
次の時に生まれます
そして どんなに恋い焦がれても
同じあの場所 あの気持ちへは
二度と還れないことを
同時に思い知ってしまうのです
だから 大切に大切に…。
哀しみも 苦しみも 痛みも
寂しさや 混乱や 羨望や絶望さえ
恵まれたものだから
***
思い出に変わる前なら
大切な人には
真っ直ぐに目を見て
重くなく 爽やかに
『あなたは大切な人なのです』
そう伝えて
愛する人には 照れながらでも
『愛しています』
『大好き』
なんて伝えることができます
互いに想い合って
素敵な時間を過ごせます
そうでなくても 出逢えたことや
大切に想い合えることに
『ありがとう』
そう 伝えたなら
知らぬ間に その想いは
言われた人の生きる力の欠片に
なっているかもしれません
世界は循環して
あなたの許へ『ありがとう』が
いつか どこからかやって来る?
かもしれません(*^-^*)
***
思い出は本当に美しいから
そして 時と共に
どんどん美しくなっていくから
居心地がよくて
ずっと留まりたくなるけれど
それでも時に理不尽な日常の
ささやかな暮らしの中で
今できることをして
今に留まるなら
今の美しさに気付いたり
心が動く何かに出逢えたりして
何よりも 自分の内に
美しい想いがいっぱい溢れて
一人ではないことに驚くのです
過去と今 今と未来
過去と未来さえ繋がって
行ったり来たりしながら
今は 今にしかできない
生きているから 感じられる
喜びの種を育てて
近くにいても
遠くでも
愛することと
愛されることが
今の暮らしの中と
心の中に
ちゃんと在るのを感じて
大切に想えたら
思い出は 思い出以上
なのかもしれません
空は雲で覆われて
雨や風がやって来て
空気と大地を冷やしていきます
少しだけ暑さが緩んだ
この世界の片隅で
あなたの幸せをお祈りします
mary