あなたへの手紙✨自然の前で

 

人として生まれて 

その世界で生きることに夢中で

人を愛したり

人に愛して欲しかったり

人から愛されたり

寂しくて  しがみついたり

居たたまれずに  手放したり

上手くいかずに  悔やんだりして

それから 

一人  自分を思い出し

自然を  自分のように身近かに感じて

人を  自分を写すもののように感じて

物事は  途切れずに流れ

物事の  そのままが流れ込んで来て

いろいろな人が

いろいろなものが

いろいろなことが

在るままに  自分を通り過ぎて行く

いろいろが自分の一部になっていく

この世界の中で

その世界の一部で

自分が

生かされて来て居ることが

ぼんやりとした意識の中で

興味深い  可笑しなことに感じるのです

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大きなものの人として 

一寸にして五分の魂を持つという

虫たちを何匹も殺生して

胸が痛さに  ふるえてしまう

軒下に足長蜂が

巣を作っているのを見つけて

駆除するしかなくなります

お風呂場に山のように沢山の

小さな蟻を見つけても

駆除するしかなくなって

それは  暮らしを守ることなのだけれど

そんな時 には

生きること

生かされていることを

考えずには  居られなくなるのです

我が身と照らし

合わせたら

命の重さは変わらない 

その命を

私は葬ってしまいます

庭に  草が繁っても

どの草も命が有って

命を育むものだとして

暑さを柔げ  花を付け

香りを漂わせているというのに

生かすもの  生かさぬものに

その命を振り分けている

人も  自然も何一つ留まらず  

やがて  一巡りしていくことを

疑うことはありません

「ごめんなさい」

そう言うしかありません

この世界は借り物で

たまたま  人に生まれたけれど

自分よがりに生きることを

謝り続けていくのです

我が儘に  生かされていることに

感謝し続けていくのです

恵まれた命だから

そっとそっと大切に

生きてみようと思います

この星の  存在に比べたら

儚い人の命の時間

美しい自然を愛し

そうして  そのまま

生きてみようと思うのです

雨は未だ  大地に降り続けているけれど

同じ大地の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨伸びをして

この広い世界

部屋の中  家の中に居ると

世界が広いことを忘れてしまう

空も大地も  広がっているのに

忘れてしまう

何処にだって行けるのに…。

想像しよう

海の潮騒の音を

想像してみよう

山登りをした時の空気を

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

子供が小さかった頃

母親としての私も  未だ幼くて

何が出来るか考えて 

行き着いた答えが

虫干しでした

幼稚園や  学校へ行くのは

自分も苦手だったから 

アドバイスできることは少ないから

せめて  家に帰って来た子供達を

元気に  真っさらにして送り出せたら

それが  虫干し

着て  脱いだもの

寝て  くるまっていたもの

それらを  みんな纏めてお洗濯して

お日様に祓って貰うことでした

人の想いが  生んだもの

人の力で  痛めたものを

洗い流して  お日様の光に当てると

大抵は  さっぱり清らかになるのです

今でも  それは変わらない

たまにしか

帰って来られない息子たちは

口数も減って

労りと感謝を

与えてくれるけれど

疲れた体でゆっくり休んだお布団を

お日様の光に当ててフカフカに

着たものも  お洗濯して乾かして

無事を祈りながら畳みます

そうしたら  幾らか力になるようで

心が安らぎを感じます

また  帰って来る時は

お布団も  着るものも食べるものにも

無事を願って  整えられますように…。

ささやかな願いです

できることがあるのは

有難い

幸いなことなのでした

梅雨の長雨が途切れた

僅かな間

後少ししたら

雲が厚く立ちこめてしまいそう

だから  干せるものをいっぱい並べて  

祓って清めて  貰うのです

今  私にできること

生きているからできること

ささやかな想いを込めて

次の世の力になれたら

有り難いと思います

夕方降りだした雨は未だ止まず

音は大きくなったり

小さくなったりしています

『明日の天気晴れますように。』

どの空の下も 

穏やかでありますように

雨の音を聞きながら

同じ大地の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨水との暮らし

豊かな世界

この雨は   何処から生まれて来るのでしょう

この雨は    何が連れてくるのでしょう

もし  純粋に

循環から生まれるものならば

太古の昔の暮らしのように

安全な場所に避難したり  戻ったり

移動しながら暮らす時が

来るのでしょうか

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この星に恵まれた

水という豊かな世界 

それでも時々

行き場をなくして暴れてしまう

人の暮らしのテリトリーだと

思い込んでいた場所が

自然の一部だったと知らされて 

呆然と立ち尽くします

空から落ちる雨の恵みは

人の思い通りにはなりません

ずっとずっと 大古から

海の水  川の水  山からの湧き水も湖も

命を繋ぐ  豊かな恵みに他なりません

けれど  自然の流れと共に

水の世界も

清められ  澱みながら

膨らんだり  縮んだりして流れます

水は形を持ちません

方円に従って

あらゆるものに浸透し

あらゆる器に倣います

ある時は  人の想いの通りだったり

或いは  想いの枠を超えてしまったり

その度  人は

畏れ  祈り暮らします

そして折り合いをつけながら

生き抜くしかありません

水の無い世界では居られない

水は  一部で在るのだから

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

人の肉体も 

殆どは水によって造られて

水を切り離して生きることは

不可能で  無理だから

清らかな水が 

手の中にいつでも有るのは

当たり前でないことを

思い出すことから始めてみます

恵まれた  豊かな水の恵みを受ける

この国に生まれたことに

不思議な感動を覚えます

雨の行き場がなくなって

暴れてしまう流れの前で 

それでも人は  生きる為

力を尽くしていくのでしょう

同じ大地の上  

他人事には思えずに

できることを探します

今よりも  少しだけ

水を大切に扱うように工夫します

この豊かな星に生まれ

人として在ることに感謝をして

同じ大地の片隅から

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手形✨静寂の中で

有り難く思うこと

大切な人の声を聞けること

大切な人が  大切にしてくれること…と

そう  感じられる自分であること

想い合う気持ちが

ちぐはぐでない…  それは

幸いなのだと思います

・・・・・・・・・・・・・・・・・

突然電話が鳴って

聞きなれた声が響いて

元気そうなら  安堵して

疲れた声なら  尚更

有り難く感じます

あれこれと  話す間に

人の想いの欠片の中に

自分が居ることの  奇跡を感じて

有り難くなるのです

電話の向こう

そんなに謝ることではないのに

『ごめんなさい』や『すみません』

それほどに  感謝してくれる

『ありがとうございます』が

繰り返し聞こえてきます

言葉にして想いを

伝えてくれる  ことだから

そのままに受け取って…この身の幸を

有り難く感じます

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この世界は  儘ならないことばかり

そんな暮らしの中にでも

未だ  できることがあるのなら

有り難いと思います

ささやかな想いを  言の葉にして

伝えるのも  

愛を込めて  一言一言を

伝え合えたら素敵です

あなたが居ること

それだから  この言の葉は

宙に消えて行かずに響きます

あなたが

生きて居てくれる  それこそが

有り難い  幸いなのだと思います

                           ＊＊＊

命の在る間  できることは

それほど  多くはないのかもしれません

限られた時間の中で

有るのが当たり前に思っていた

いっぱいの勘違い…。

その勘違いを 

生きている  今だから

未だ  変えていけることが

有り難くて仕方ない…。

小さな一つ一つは 

ささやかなことだけど

始まりは  いつも小さなことの

積み重ねだったから

涙が滲む日が有っても

外の空気が痛くても

何処かに

自分の欠片が在ることを

信じてみたいと思います

そんなことを  思えるようになったのは

今だから

今がとても有難い…。

今は  会えないけれど 

大切に思える人が

心の中に

居てくれる

それだけで…。

生きていることに喜びを感じて

命在ることが 

有り難くなるのです

山も川も  野に咲く花も

虫たちも   ヤモリも

みんな生きていて

この世界が美しく感じます

あなたが（わたしが）

生きている

この世界を  愛しく思います

一人が寂しい時には

昔唄った  懐かしい歌を口ずさんで  

今日の日を終わります

そして  

同じ大地の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨軽やかに

心がまあるく  軽やかに

より清らかであるならば

自由に居られるような気がします

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一つ一つのことは小さいけれど

重なって  積もっていくと山になります

傷ついたまま

刺々やざらざらになった心なら

出来事を  上手く捕らえられなくて

知らぬ間に  血を流してしまいます

もし  気が付いて手当てできたら

傷口は傷として 治っていって

かさぶたの分  強くなります

また  まあるい心になれるから

大丈夫

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たぶん  傷を持たないのが 

好いのでは無いのです

傷付いて

痛みに目覚め

工夫して回復へ…。

傷の手当てをして

回復する  一巡りにはそれなりに

豊かさが潜んでいます

沢山の智恵

様々な強さを  もたらしていくのです

ただ では  起きない

経験という宝物を手にします

そうして  賢く強くなったなら

まあるい心でいることに   喜びを覚えます

まあるい心が  どんなにか

自分も周りも  豊かにしていくのかを

感じるからかもしれません

いつも  まあるい心で居られたら

恐いものは  無くなるかもしれません

留まらず  何処にでも存在できて

自由な自分になれるから

傷付いても 

大丈夫…なのだと思います

野の草のように

何処にでも根を下ろし

小さな花を咲かせるように

ささやかで  力強い

まあるい心で暮らします

まだ修行中(*^-^*)

そうして  誰かのせいや  為でなく

ただ自分の身に起きた 

良きも悪しきも 

そのままに受け取れたなら

もっと大きな 

まあるい心で居られるようで

自分の心を解き放ち

コロコロと  飛んでいったなら

誰にでも会える日が

来るような気がします

梅雨空に戸惑う蝉たちのように

この年に地上に在る  不思議を越えて

今此処も  未来でも 

まあるい心で居られますように

夏まだ遠く 空は鼠色雨降りですが

同じ大地の片隅で

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨今日は今日

今日は今日  明日は明日

今日の日に  何が有っても

夜眠りに就いて  翌朝を迎えたら

昨日になった今日とは  違う

明日という  今日という日が来るのです

幼い日に  聞かされて

初めは 何のことやら分からずに

そのうち『 何？』

当たり前

それくらいしか思わなかった

生きているから

きっと  生きてきたから感じるのです

その大層な理が

身に染みて来るのかもしれません

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜  眠っている間

身体はメンテナンスを始めます

そして不調や  病の種を宥めたり

微調整して  

それから

頭の中の記憶や混乱を整理して

心もとない  シナプス回路を強化したり

混乱している思考に  筋道を作ったり

お腹の中の  栄養素の消化や分別をして

要るものと要らないものに分けていく

冷たくなると  鈍くなるから

眠るまでの一時に

暖まった掌を当てて  外からもお手伝い

コトコトと鳴る  脈拍を整えて

冷えた箇所に  温かい血液を送ります

目も耳も  口や喉 

鼻や皮膚も etc.

皆   敏感過ぎず  鈍過ぎず

フラットに戻ります

目覚めた時に 

生まれたばかりのような

活き活きとした身体の調子に近づくように

静かに  整えてくれている

・・・みたいです

                             ＊＊＊＊＊＊

朝の目覚めに  感じます

何処かへ行っていた  みたいだと…。

可笑しいような

そうでもない 

自然に感じるようなこと

・・・あるのです

昼 日中には  感じ難い

心と身体は  別々なこと

起きている時には

心も身体も思考の在りようも

一つで居たら楽なのです

夜眠って居る時には

各々が  別々に

仕事をしている気がします

朝目覚め  昼起きていて夜眠る

（不規則な暮らし方なら当てはまらない…）

それだけではないような

朝には朝の  昼には昼の 

夜には夜の過ごし方

上手くなったら

楽になるような気がします

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そんな時 『今日は今日  明日は明日』

そう思えるなら

やることは決まってきます

朝ならば  快復した自分を新しく始めて

昼ならば  起きた身体と頭と心を

一つの纏まりにして

思い切り…それなりに使ってみます

夜になったら 

自分が心地よく眠れる準備をして

身体と頭と心を  別に

休ませることだけに専念します

一日の  自分を生きる

その繰り返し…。

よく眠れた朝は

年齢など忘れたように元気になって

昨日  心に影を落とした心配事は

今日   知らぬ間に解決していく…。

それほど  身体は軽く  頭はすっきり

心は強く  居られるような気がします

自然の世界の  大きな流れ

目に見えぬ世界の  浸食

どれ一つ  容易いものは

無いのかもしれないけれど

今日は今日  明日は明日

生きながら 

今日を超え  明日を迎えていかれたら

違った世界を  見られるかもしれません

曇り空の下

あなたが眠れますように…。

あなたの幸せをお祈りします

mary

あなたへの手紙✨言霊

『ありがとうございます』

唱えるように

何度も言葉にして

呟きながら  過ごしたけれど

きっと

まだ

言い足りない

もっと…。

                     ＊＊＊＊＊＊＊＊＊  

小さな出来事に

『ありがとうございます』

そう言えること

それは  とても嬉しい

幸せなこと

体調の悪い自分や

固まった自分

哀しみを抱く自分も

そんな  自分自身にだって

遠慮しないで

『ありがとうございます』

何度でも  そう言って伝えてみます

・・・心の中で

大地に転がっている

石ころのように 

小さく固まって

うずくまっているものたちにも

一つ一つ見つけて

『ありがとうございます。』

心の中で呟いてみるのです

そして  顔を上げて

見えるもの全てにも

『ありがとうございます』

そう  呟いてみるのです

欲張りだから？

もっと  もっと…と  思うのでしょうか

                      ＊＊＊＊＊＊

時々  思いがけず 誰かから 

『ありがとうございます』と

言われたら…。

それは  一瞬 

真っ白くなった頭の中に

火花が光るようなこと

眩しくて  美しくて  

また  もっと…と  思います

『ありがとうございます』を呟くのも

誰かから  突然言って貰えるのも

当たり前なことでないから

それだけで  軽やかに喜んでしまいます

もし  それが 

大切な人の声ならば

それ以上の  好いことは無いでしょう

大切な人へ声に出して  言えるなら

今  直接伝えられる機会があるなら 

伝えなくては…勿体ない

・・・そう  思います

目を見て

ニッコリ笑って

『ありがとうございます』そんなこと

できるのは  幸いだから…。

どんなに遠い所 

空の上に居たとしても

想いはきっと伝わるけど

でも…。

側に居て  目を見て

ニッコリ笑って  言えるなら

『ありがとうございます』は

何度でも  言ってみたくなるのです

だって

『ありがとうございます』は

魔法の言葉

言った自分と

大切な相手  両方の

大きな力となるのです

何度でも…。

声に出して  伝えられたら素敵です

きっと  皆  知っている…。

けれど 

タイミングが合わない  とか

照れくさい  とか

感謝する場所が見つからない

etc.なんて

沢山の理由をつけて

後回しにしてしまう

永遠の時間が存在しているような

錯覚をしてしまうから…。

言った自分の方が

何倍も幸せな筈なのに 

・・・見ないふりして

通りすぎてしまいます

今  その時なのに…(*^-^*)

言われた自分より

本当はもっと

言った自分の方が

幸せになることを  知っているのに

気付いていますか…？

大切な人

例えば  それは

あなたの  親

あなたの  パートナー

あなたの  子供

あなたの  おじいさんおばあさん

あなたの  親戚のおじさん、おばさん

あなたの  先生

あなたの  親友

あなたの  動物のお友達

etc.

あなたの…そう思える大切な人たちと

ふれあえる時間は  限られているのです

・・・知っているのなら

大丈夫

でも  忘れていたら

思い出してみてください

そして  魔法の言葉

『ありがとうございます』

・・・そう言える  種を

今直ぐ  見つけて

相手の人の目を見て

ニッコリ微笑んで

声に出して伝えませんか？

雨上がりの曇り空

今日の日に 

生きているからできることです

同じ大地の片隅に居て

あなたの幸せを  お祈りします

mary