夜明け前 家を出て
隣の隣の駅まで歩いて
其所から始発電車に乗りました。
一時間ちょっと電車に揺られ
バスに乗り継いで
未だ眠っている 静かな
小江戸の街並みを抜けていきます。
辿り着くと 其処には
沢山の風鈴🎐が朝の光を浴びて
願いの短冊が揺れていました。
もう大勢の人が訪れて
目的は果たせなかったけれど…。
雨上がりの清んだ空気と
綺麗な明るい光に迎えられ
人形に罪 穢れをのせて
小川にそっと流します。
それは ホッとするような
胸がスッとするような
早起きのご褒美みたいです。
あと少し
夏の名残と今日の日の思い出に
藍色の風鈴を頂きます。
涼しげで 清らかな音が
この風景と繋がって
暫くは 毎日清々しさと
繋げてくれると思います。
帰りの道すがら
眠気と暑さを感じながら
初めての小江戸の街並みを歩きます。
瓦葺きの屋根
茶色い焼き板の家
格子戸
みんな 懐かしくなった
失われつつある風景に
穏やかな柔らかさを感じます。
令和元年８月の 最後の日曜は
晴天なり。
また一つ軽くなって
次の場所に向かいます。
一つ終わると 一つが始まる
不思議なくらい その繰り返し。
夏の終わりの光を浴びて
この季節の内に在る
面白い（興味深い）ものを探したら
其所に向かって歩き出します。
あなたが 夏の終わりを楽しんで
赤トンボに気付きますように…。
この晴れた空の下
あなたの幸せをお祈りしています。
mary
