嘘の無い暮らし
何かを美しい とか 好ましい
そう感じるのに 理由は要りません。
鴨は鴨。
でも どんな風に見えているかは
皆 違っているような気がします。
誰かに好かれる為や 誰かに認められたい
そう思うだけで 違う感覚を味わいます。
『そんな事…。知らない。』
だったらよかった…。
子供時代に 親や周りの大人の人の
顔色を伺いながら暮らしたことがあると
なかなか そこから抜け出せなくて
人の意図を汲むことに慣れてしまう…。
何となく見たままを言えなかったり
笑われたらどうしようと思ったりして
いつも 自分を隠している
緊張感がありました。
誤魔化すのを止めるのに
随分 時間がかかったのです。
誤魔化しているのにすら
気付かなかったから…。
でも…。
自分の中に感じる 全てのことが
この人生に恵まれた豊かさ。
そう知ってしまったから。
知った瞬間から
少しずつ 正直な感情や感覚を
大切にする…。
そんな 練習を始めました。
他の人の人生には
分からない気がするのです。
この感じ この思い。
誰かに教えて貰えるもの…。
誰かから教えて貰えないもの…。
・・・知りたいのはどちらでしょう。
わたしが知りたいのは
誰かに教えては貰えない
自分だけの大切な宝物でした。
どんなに教えて貰っても
同じようには感じられなくて
言われるようには 見えなかった。
そして 自分の見ているものが
大好きなことを知ったのです。
心地よいものがあることを
知ったのです。
それが どれだけ
自分を豊かにしてくれるものなのか
気付いてしまったから。
見ているものが 誰かと同じではないこと
知っていますか？
聞いている音が 隣の人と同じではないこと
気付いていますか？
蚊の羽音が聞こえるとか
聞こえないとか…。
年齢のことが問題になるけれど
私に聞こえている音は
私を通して聞こえています。
同じところから
同じものを見ているつもりでも
見ているもの 見ている色が
全く違うかもしれません。
（・・・たぶん 違うような気がします。）
私の見ている世界は
私にしか見えません。
（・・・たぶん皆一人一人違うのです。）
とても大切な とても特別なこと。
その豊かさを
自分が受け取っているのです。
そして
例え小さな 子供の世界でも
それは同じ…。
一人一人 自分だけの宝物を
受け取っているのです。
隠されてしまいそうな淡い世界
目をつぶって 通りすぎても
日常は変わらない。
でも。
一番豊かで 一番欠け替えの無い世界は
自分の中にあるのです。
誰かに聞いても 教えては貰えません。
其処には無いからです。
大切に感じてください。
一人一人違います。
とても 豊かな世界です。
あなたが自分の世界を
感じられますように…。
雨上がりの空を見上げながら
あなたの幸せを
お祈りします。
mary
