人の歩みはそれぞれで
行き着く場所も たどる道も
同じはないのかもしれない
同じ師に導かれ
師を越えるもの
共に歩むもの
道半ばで去っていくもの
etc.
どれも それぞれの姿
そのどれもが在るものとしての形
一瞬一つに束ねられ
同じ方向へ歩むように思えても
また それぞれの道を
それぞれが
尽くすしかできないから
見たもの 聞いたもの
触れたもの全てを 得て
そして その場へ置いて
誰もが 小さな《わたし》に
刻まれていく
＊＊
今 何が見えていますか？
今 目の前に
どんなものが見えるでしょうか…。
同じ時 同じ場所同じ向きを
見ているように思えても
見ているものは
同じとは限らない…。
同じ時 同じ場所同じ音を
聞いているように思っても
聞こえているのは
同じとは限らない…。
辿る道が同じでも
行き着く場所も得るものも
それぞれで
確かなことは解らない
けれど
とぼとぼといくのなら
とぼとぼから見えるもの
走ったなら
走っていて見えるもの
立ち止まったなら
立ち止まって見えるもの
違う景色 違う響きは
それぞれの
宝物になるだろう
見えるものを見ていると知って
聞こえるものを聞き
触れた世界を感じたら
そこには 全てが在って
寝ていても
食べていても
笑っていても
怒っていても
痛みがあっても
健やかでも
迷っても
真っ直ぐ前を向いていても
若者でも
時を重ねても…。
全ては刻まれて
そこに在る
それは証のように
豊かな世界を創造し
一筋のストーリーを描き出し
《今》になって
《あなた》になって
《わたし》になって
それは偽りの無い
世界の一部なのだから
たとえ誰も知らなくても…。
喜びが
悲しみが
安らぎが
怒りが
・・・etc.
あなたであって
世界だから
この世界に生まれて
今に生きて
此処に在る
昨日手放した自分
今日に在る自分
明日在るかもしれない自分
それは 隠れたり
偽ったりはできはしない
この世界の一部で
唯一の存在を
大切に大切に
一生懸命愛してみたら…。
誰もなれない自分のこと
大好きに…。
誰にもなれない
自分のことを抱きしめて…。
生きていかれるような気がします
明日雨が降っても
明日の明日の明日…には
晴れた日に逢えすように…。
梅雨空の下
あなたの幸せをお祈りします
mary
