あなたへの手紙・日向真理愛

未完成の人生を生きる私が「あなたに会えてよかった。」そう手紙を書きます。

あなたへの手紙✨寂しさ

独りでも…そうでなくても…。

寂しさは時として 

苦味を連れてやってくる


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だから  寂しいと 

その場から逃げ出したくなる

 

そして  甘美な方へ

違う場所や誰かへ

自分の方から流れていきたくなる

 

たぶんそれは  一人で居ても

大勢の中に身を置いても

 

寂しいと感じる時に襲ってくる

防衛本能?みたいなもの

なのかもしれない

 

寂しさは

とても個人的なものだから

 

誰かから 

埋めて貰えたり

分かって貰ったり

 

自分から流れていって

無くなるものではないのかもしれない

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ある日深く強く

どうにもならない寂しさに

出逢ってしまって

 

抗っても  離れようとしても

捕まってしまった

・・・そんなことは無いだろうか

 

ずっと寂しさは心の奥に有ったけれど

 

今までの 

何となく抱えていられた

寂しさではないものに出逢うこと

・・・そんなことは無いだろうか

 

決定的で埋めようがない寂しさは

 

初め

生き苦しさや 

不自由さを持ってやってきて

重く重くのし掛かる

 

逃げ出したくなるのはそんな時…。

 

けれど  逃げ切れるものではないと

時間が経つ内に思い知る

 

寂しさは自分の内側にあるものだから…。

 

逃げ切れないと諦めて

寂しさと共に居ることを選んでみる

 

すると   

違った現実がやって来るらしい

 

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寂しさは 

喪失したものへの執着と共にある

 

旅の途中でなくしてしまった

大切なペン…とか

 

大切な人から貰った

使い慣れていたのに

割ってしまったカップ…とか

 

なくなってしまったものが

大切なものなら

心にポッカリと穴が開く

 

同じペンを買っても

同じカップを買っても

代わりにはならないことを知っていく

 

それは《もの》なのに

ただの《もの》ではなくなって

大切な唯一の存在になっているから

 

その場所に大きな穴が空いてしまう

または

バランスがとれなくて

不安定になるかもしれない

 

それでも  《もの》ならば

いつか忘れられるかもしれないけれど

 

もし  それが

身近な人との別れや

仕事を失うことや

生きる環境全てが変わってしまう程

もっと大きなことで  長い間

心を通わせたりしていたとしたならば

 

失った時の  心の中には

その場所が空洞になって

暫くは呆然と立ち尽くすかもしれない

 

*有ったのに…。

*有ったら…。

*何故…etc.

 

そんな  幾つもの答えを探して

堂々巡りをして

 

寂しくて苦しくて  仕方ないけれど

どうにもならない時間を過ごして

 

頭の中で  寂しさは自分の中にある

そう分かっていても

心が  なかなか受け入れられないことや

 

自分の人生に与えられたものが

どれだけ自分を

温かく包んでいたかを知って

 

寂しさを与えた存在が  いつの間にか

心の中に生き続けるものだと自覚する

 

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だから

寂しい…。と

感じることは

ギフトなのかもしれない

 

足りないことを

求めている自分が居ることを

知らせてくれているのだから

 

有った方がいい

そう思うものに出逢ったことを

知らせてくれたのだから

 

寂しさと会話することで

知らなかった自分の本質に触れ

 

寂しさを知って

新たな感覚に出逢う

 

あの寂しさが無かったら

知らなかったことが沢山ある

 

そして  現実は

寂しさと共に居る自分を

満たしてくれる…。

 

寂しさを味わう人生は

きっと豊かな人生なのだと思う

 

寂しさを感じたら

寂しいと  感じてみる

 

そして  時間をかけて澄んでいく心の中に

大切なものへの想いを抱いていく

 

波のように寄せては  引いていく

寂しさというギフトと

一生を共にするのだ  

 

それは  きっと

一人でも 

大勢の人の中に身を置いても

それほど変わらない

 

寂しさと共に居て

幸せを感じられますように…。

 

空を見上げて

同じ大地の片隅から

あなたの幸せをお祈りします

mary